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「成功事例を活かす」の間違い

よく、「これはウチに合わないんじゃないかな〜」という言葉を聞きます。

ちょっと違った言い方だと「ちょっとウチっぽくないかな」というものもあります。

先日も、あるクライアントのコンサルティングに入ってたんですが、「従業員から活発的にアイデアが出るようにしたい」という悩みを伺いました。

フムフムと思いながらその理由を深掘りしてたんですが、30分ていど聞いたところでぼくなりに数点提案させてもらったんですね。

で、その中で『エリア120』の話をさせてもらいました。

エリア120とは、もちろんgoogleの活動の一環として有名なあのエリア120のことです。

社員がプロジェクトをプレゼンして、それが通ったら業務の20%または週に1日を、その新プロジェクトに専念していいという、あの制度のことです。

その社長さんはエリア120のことをご存じなかったので(知っていようが知っていまいが、そこにはなんの意味もありません)、その場で簡単に説明させてもらったんですが、その時に「これはちょっとウチには合わないかな」という言葉をもらったんです。

ですが、社長さんがこれに対して完全に拒んでしまったのは、ぼくに原因がありました。

拒んだ理由をよくよく聞いてみたんですが、どーやらgoogleを比較対象にあげてしまったことで、「ウチはそこまですごい会社じゃないし、そもそも先進的なスキルも持ち合わせていないからムリ」と勘違いしてしまってたんですね。

しかも、エリア120から生まれた商品にGメールがあるとか、検索エンジン、段ボール製VRキットなんかも生まれたなんてことを雑談程度に言ってしまったもんですから、余計に尻込みしちゃってたんです。

つまり、『エリア120=世界の代表企業がやること』みたいになってたんですね。

確かにそうかもしれません。

Googleだからエリア120を制定できたのか、エリア120があったから今のgoogleができたのかは、ぶっちゃけどっちでもいいんですが、事実としてエリア120はgoogleの代名詞みたいになっています。

なので『エリア120』という言葉でみると、とてもじゃないけど風が吹けば倒れそうな零細・中小企業にはマネできないものとしてうつるでしょう。

ですが、その本質は『従業員の自発性を高めるための制度』です。

求める結果は限度があるとしても、制度を取り組むかどうかはどんな企業にも検討する余地はあるんですね。

自信がない、先が見えない、不調が続いている企業は成長するために学習意欲は高めです。

ですが、ビジネス雑誌や書籍、講座なんかをみても「ちょっとウチっぽくない」「ウチにはムリ」という言葉をこぼします。

なぜなら、成功事例をみて今の自分と比較してしまうからです。

でも、そんなものにはなんの意味もありません。

『成功事例の本質を見る』そして、『どうすれば自社にも活用できるか考える』これらの行動・体験に価値が詰まってるんです。

普段はあまり意識しませんが、言葉はかなり強力でぼくたちに影響を与えます。

なので、言葉や事例を自分が成長できるように変換することを意識していきたいですね!

田辺輝恭


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