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『すぐやる』をジャマするもの

誰もがそうだと信じたいんですが、『やってはいけないこと』をやった経験が大なり小なりあると思います。

勉強しないといけないのにテレビを見てしまったとか、ダイエット中なのにショートケーキをムシャムシャ食べてしまったとかです。

そんなとき、あなたはどんな感情を抱いていますか?

おそらくなんですが、「ああ、やっちまった、、」と罪悪感を抱くんじゃないかと思うんですね。もちろん「まあ、いいか♪」と、良くも悪くも開き直るということもするかもしれません。

ですが、やってはいけないとわかってることをやったあとというのは、強度はそれぞれだとしても「やってしまった!」という気持ちが湧くと思うんですね。

そんなとき、ぼくたちの脳内では『両側内側前頭葉』という部分が超絶に活性化しています。

そして、この両側内側前頭葉には、興奮や期待の信号をもつドーパミンを受信する機能があります。なので、両側内側前頭葉が活性化することで、脳内のドーパミンをより多く受信してしまうようになります。

つまり、なんともヘンテコな話なんですが、人というのは罪悪感を持てば持つほど、どんどんと興奮して期待感が高まっていくということなんですね!

つまり、ダイエット中にケーキを食べてしまった人の症状としては、最初はもちろんケーキを食べることに抵抗を覚えます。しかし、「でも、少しくらいなら問題ないはず!ちょっと食べて捨てればいい!」と理由づけて、かじり始めます。

すると、ここで罪悪感を感じるので両側内側前頭葉が活性化します。そうすることで、やってはいけないことをしてるはずなのに「このケーキがいつもより美味しく感じるのは、もしかしたら栄養素の欠落なのかもしれない!」と、ケーキを全てたべる理由を生み出してしまうということなんです。

そしてこれは、恐ろしいことに『重い犯罪』にも当てはまります。

人を殺したことで、「やった!オレはいらない人間をこの世から排除したんだ!」と興奮して快楽的になっていくということなんですね。

なので、命の大切さを学んだり、心を整えたりする勉強や練習というのは、何よりも大切なことだと言えるんです。

つまり、ものごとをすぐやる時に最も邪魔になるのは、『罪悪感』だということです。

「やっちゃダメだ!」という、自分を律する言葉を自分に投げかけることで、皮肉にも活発な行動力という資産を潰してしまうということなんですね。

じゃあ、どうすればいいのか?というと、実は簡単です。

「やっちゃダメだ!」じゃなくて、「よし、あとでたっぷりやろう!」と自分を甘えさせればいいんです。

つまり、さっきのダイエット中のケーキだったら、「よし、ケーキはあとでたっぷり食べてやろう!腹一杯食いたいならそうしてやればいい!だから、まずは日課のランニングを済ませよう!」と言うってことなんですね。

そうすればほら、罪悪感も生まれてませんし、すぐ行動に移すというのもできています。

すべて許してあげればいいんですよ。やることやった後にご褒美という形をとればいいんです。

え?それじゃあ、けっきょくケーキを食べてしまうんじゃないかですって?

いやいや、実はここからが面白いんですよ。自分をゆるして『後からケーキ。とりあえずランニング』を実行したら、自然とケーキがいらなくなるんですよね。

「なんか、この努力がもったいないからやめとこ」って。

そうなんですよ。そもそも「やってはダメだ!」と思う人というのは、根が真面目なんですよ。なので、やるべきことが実行できさえすれば、そっちの方に意識を完全に向き直せるんですよね。

なので、マジメな人ほど自分を許していきましょう!

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。