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よくわからない従業員への接し方

「あいつのことはようわからん。」

従業員を抱えている経営者であれば、一人や二人はそのように見える相手がいると思います。

・主張をはっきりと言ってくれないから相手のことがわからない
・ミスが多いから注意するけど反応が薄い
・むしろ仕事の成績は良くないのに待遇に関しての要望を強く言ってくる

これらは、ぼくが実際に受けた従業員との接し方に対する悩みなんですが、意外と結構多くの経営者さんが経験したことがある内容だと思います。

どうですかね?

まぁ、同じような経験じゃなくても、従業員への接し方に対する悩みってのは大なり小なり誰もが持ってると思います。むしろ、どれだけ友好的であっても「もっといいようにしてあげたい」という気持ちが湧き出ると思うんです。

となると、従業員を抱えている経営者であれば、「もっといい環境・条件で働かせてあげたい」という願望は常につきまとう事になると言えます。

なのでもっと従業員のことを知ろうと思って、定期的に面談や会話をするように心がけたりするんですが、、、そうです。意外とうまくいかないことがほとんどなんですよね。それどころかいつの間にかマンネリ化してしまって、せっかくの面談や会話がどこか事務的なものになってきたりもします。

こんな時、多くの研修で見かける対処法の1つに「責任は全て自分にあるから、ちゃんと歩み寄ってあげましょう」というものがあります。

これは、相手のことはコントロールできないから、自分でコントロールできるもの。つまり自分自身の行動や感情を制御して、従業員に接してあげましょうということを示唆しています。

ですが、ぼくはこの意見はちょっとどーかと思っています。

というのも、そもそも経営者と従業員の関係性において、全面的に経営者が悪いということは滅多にないからです。

もちろん、会社を建てたのも従業員を雇ったのも仕事や福利厚生の内容を決めたのも全て経営者の責任です。なので、もし仮に給料を払えないという状況になったとしても、それは経営者の自己都合。従業員には関係ないから払ってあげるのが筋だという考えもあったりします。

ですが、人間はそんな簡単に割り切れる生き物じゃありません。

メンタル面をバッキバキに鍛えてるんであれば、また話は違ってきますが、いくら経営者といえどもそこまでメンタル強い人はそうそういるもんじゃありません。至って普通の人間であることがほとんどです。

じゃあそんな状況下の中で、どうやって従業員の考えを理解したり、深い話ができるように仕向ければいいのか。

もっとも簡単なのは、心の持ち方を変えること。もっと具体的にいうと、『歩み寄るというしてんじゃなくて寄り添うという観点で従業員に接する』ということです。

いたってシンプルな話なんですが、歩み寄るという言い方には現状は気持ちが離れているというニュアンスが含まれています。となると、経営者の視点としても「この人とはちょっと距離がある」という意識からスタートすることになります。

人から得られる情報の深さは信頼関係の深さに比例しますんで、このような意識だと大した話はできなくなってしまいます。

ですが、歩み寄りじゃなくて寄り添いを意識すると違います。理解はできていない、話も深くできない。だけど、しっかりとサポートをしていく。寄り添うという言葉にはそのような意味合いが入ってますので、次第と関係性も深まっていきます。

言葉ひとつの差ではありますが、たったそれだけでも接し方や姿勢というのは大きく変わってくるものなんですね。

ぜひ言葉を大事にしていただきたいと思います。

田邉輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。