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アイデンティティクライシス
企業家、経営者に多い話なのですが、、、
ある程度、自分の道を極めるようになってくると、「これって自分が本当にやりたいことなのだろうか、、?」と、悩むようになってきます。
例えば、パン屋さんをしている人がいるとします。そういう人は、パンが好きでパン屋さんを始めることが多いですよね。あるいは、家業がパン屋だったからソレを引き継いだというのもあるでしょうか。
なので、最初の方はひたいに汗を流して頑張ると思うんです。美味しいパンをつくろう。生きてるパンをつくろうって。(アンパンマンねたを入れてみたんですが、わかります?w)
で、その時はいいんですよ。目の前のことに一生懸命になってますし、紆余曲折はたくさんすると思うんですが、満足度は総合的には高いと思うんですね。
で、ある程度コンテストで受賞するようになったり、たくさんのお客さんから「おいしいおいしい」と言われるようになってくると、、、
「よっしゃ!頑張ってよかった!みんなも喜んでくれてる!ありがとぅ〜〜♪」
と、充実感もたかまり、自尊心もヒッタヒタに満たされるようになります。
なのですが、その状態をずっと続けていると、ふと感じるものがでてくるようになります。
あれ?なんかおかしいぞって、、。
そうです。それが「これって自分が本当にやりたいことなのだろうか、、?」という感情。つまり、一般的に『アイデンティティクライシス』と呼ばれているものです。
なんでそんなことが起こるのかというと、単純に仕事を通しての世界観や価値観などといった、視界が変わってくるからなんですね。
で、人というのはステージが変わった瞬間、新たなステージの世界観を欲するようになります。ですが、新たなステージというのは、必ずと言っていいほど今までのステージや価値観とは無関係のものとなってきます。
例えば、先程のパン屋さんだとしたら、パンを作るのが好きで、そしてそのパンを食べてくれる人たちの笑顔を見るのが好きなことが多いです。だからそのステージにいるときは、パン屋である自分を誇りに思っているはずです。
ですが、ステージが変わることによって、これまでのパン屋さんとは全く違う自分の欲求に気づくようになります。
例えば、パン屋さんをしていたのに、いきなり生け花を極めたくなったりとかです。(もちろん、生け花の部分は人によって違います。)
ですが、そのようなステージの変化やアイデンティティクライシスに衝突すると、人は大きな『無価値感』に襲われるようにもなります。
「今まで自分がやってきたことって、なんだったんだ、、、。」って。
ほら、よくはたからみたら完璧な成功者なのに、なぜかいつも楽しくなさそうな人っているじゃないですか。そういう人はアイデンティティクライシスに陥ってる可能性がめっちゃ高いです。
でも、このアイデンティティクライシスというのは、いわば新しいステージにいくための登竜門です。なので、強烈な無価値感に襲われてこそ、初めて「おめでとうございます!」と言える部分もあるんですね。
しかも、いくらアイデンティティクライシスに陥ったとしても、実は今までやってきたことと本当にやりたいことというのは、必ず大きな共通点があるものなんです。
例えば、たしかに生け花にパンを焼く技術を応用するのは難しいかもしれません。ですが、生け花に対する姿勢や心構え、作品を作るときの感性などというのは、パンを作る最中でもしっかりと養うことができてると思うんです。
むしろ、パン作りの経験やその過程で気付いた感性こそが、新たな生け花という道で生かされるようになるんです。
なので、もし「自分が今までやってきたことはなんだったのだろうか、、?」と悩まれているのであれば、それはステージが変わる合図です。
そして、自分が築いてきた心の哲学を発見するチャンスでもあるのです。
田辺輝恭
ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。