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「努力しようぜ」←努力って何?

小さな力で大きな成果を出す。

これは、経営をしていたら常に考えなければならない視点だと思います。なぜなら経営者というのは、ある意味で自由すぎる立場だからです。

現場の仕事をしようと思ったらすることができるし、電話にでたりメールチェックしたりといった雑務をしようと思ったらすぐできるし、夜飲み会や懇親会に誘われたら自分の判断だけですぐ行くことができたりします。

とくに小さい会社だとプレイングマネージャーをしている人もいますし、「頭を使うよりも体を使う方が性に合ってる」という性格の方も比較的多いんじゃないかなと思います。

職人気質の方とか、特にその傾向がありますよね。

なんか経営者むけの記事などをみていると、「誰でもできる現場仕事を経営者がするな!」というような風潮をよくみかけます。

ですが、ご存知のように価値観の多様化がかなり進んでいる昨今です。ぼくは、べつに経営者でもゴリゴリに現場仕事をしてもいいんじゃないかと思うんですね。それがその人にとっての幸せや将来のビジョンに繋がってるなら。

でも、だからといって経営者の仕事から目を背けるのはダメです。

たしかに、同業者や似たような環境で仕事をしている経営者仲間とチャチャ入れながら話をするのは楽しいです。

そして、完全に現場から退いて経営者としての仕事しかやってない人を見て「この人なんかすげぇな、、オレには到底たどりつけそうにない境地だな。」などと、つい自己卑下してしまう気持ちもわかります。

でもやっぱり、なにかしらの事業をしているのなら、どれだけ職人気質でもどれだけ現場が大好きでも、経営者としての仕事はしっかりと向き合っていかないといけないんですよね。

おかげさまでぼくは、コンサルタントという立場からいろんなタイプの経営者さんをみることができています。

その中で、プレイングマネージャーを苦しめる一つのマインドセットがあることに気がつきました。

それは、現場と経営では『努力』のベクトルが違うというものです。

例えば、現場ではお客さんを満足させるために努力を行います。となると、必然的にベクトルは小さなところにも力をいれる、誰もが面倒くさがってやらないことをすすんでやるというものになってきます。

つまり、「より何かを加えること」が努力となります。

一方で経営の仕事となると、仕組みを作ることが中心となってきます。

そして仕組み化というのは、いかに効率よくさせるか、いかに小さな力で大きな成果を生むかという観点ですよね。

なので、努力のベクトルが「やらないことを決めること。楽をすること。」になってきます。

一言に努力といっても、捉え方が180度ちがってくるんですよね。

「より何かを加えることが努力だ」という現場型マインドセットをもったまま経営の仕事をしてしまうと、ついついいろんな仕事を加えてしまいがちです。

〇〇さんのところが△△をしてうまくいってるからやってみよう。
セミナーでXXXXがいいと聞いたから、取り入れるぞ。
昨日読んだ□□さんの本は刺激的だった。よし、マネしてみよう。

って感じで。

たしかに勉強をすることは大切ですし、なにもしてない人よりはかなり立派な行動力だと思います。

ですが、やはり経営者の仕事はいかに楽に成果をだす仕組みをつくるか。

これに集約されます。

なので「楽をする=悪」という日本人ならではの価値観を、一度はとっぱらってみることをオススメします!

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。