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適材適所と一緒にするべきこと

「いいところを伸ばしていかんとな。悪口ばっかは聞きとうない。」

会社の方針として、このように述べてる社長さんってのは結構多いです。

苦手なことをして気分が乗らない毎日を過ごすくらいなら、自分が得意なことにフォーカスしてもらおう。そうすることでやる気も上がるし、必然的に生産性も高まる。

こういう考えを中心に「いいところを伸ばしていく」という方針を掲げてるんですね。要は適材適所ってことです。

確かにこの考えは、仕事の生産性という視点で捉えると、非常に効率的なやり方です。得意なこと、好きなこと、抵抗がないことを中心に仕事をすると作業スピードがあがるということは、誰の目から見ても明らかでしょう。

なんですが、これを達成するためにはもう一つ大切なポイントがあるんです。

それは『褒める』ということ。

いくら得意なこと、好きなこと、抵抗がないことを中心に仕事をしていても、自分が仕事で出した成果を誰からも評価されなかったら、誰でも心が折れてしまうものです。

もちろん、「給与で評価しとるわ」という意見も受け止めます。ですが、このような評価は多くても年に1回くらいじゃないでしょうか。一方で、仕事で成果をあげて褒めてもらいたい場面ってのは、年間通して結構あるとおもうんです。

その都度、評価として給与をあげるというのなら、それはそれでかまいません。ですが、やっぱコストで考えると歩合制じゃない限り現実的じゃないと思うんです。(しかも歩合制だと、頑張ってもらうのは当たり前という視点になりがちですしね)

なので、「人のいいところを伸ばしたい」というのであれば、やっぱり『人を褒める』ということは外せない要素だと思うんです。

なんですが、その『褒める』作業を苦手としている人が多いこと多いこと。

正直いうとぼくもちょっと苦手としてるんですが、、、いや、褒めるには褒めるんですよ。でも、なんて言いますか、、普通の会話と比べると、褒める時ってどうしてもどこかぎこちなさが出てきてしまうんですよね(苦笑)

でも、もっとひどい人になると『照れくさい』という感情がジャマをしてしまって、褒めること自体ができないんです。

しかも、この『照れくさい』という感情は、実は受け手にも発生しています。

つまり、誰かから褒められると照れくさくなってしまうってことですね。でもって、ついつい「いやいや、そんなことないですよ」といってしまったり、悪気はないのに素っ気ない態度をとってしまったりするんです。

で、その態度をみてしまうと、褒めた人も「せっかく勇気出して褒めたのに、、あんま効果なさそうじゃん」と心を閉じてしまって、また一層、誰かを褒めることに抵抗を感じるようになってしまうんです。

こんな経験を大なり小なり受けるんで、人は自然と『褒めるのが苦手』となってしまうと思うんですね。

だったら、この照れくささを少しでも緩和するために、褒め方に工夫をすればいいんです。

例えば、褒めるのと合わせて、「なんで褒めるのか」といった理由をくわえるとかですね。

「昨日話してくれたあの提案、よかったよ。あれなら最もコストをかけずにお客さんも喜んでくれるしね。会社の風土にも合ってるよ。」こんな風に話すと、少しは照れくささが和らぐんじゃないんでしょうか。

また、褒めたあとのそっけない態度が苦手というんであれば、褒めたあとにさらにすかさず質問をすればいいんです。褒めた内容に関する質問を。

「昨日話してくれたあの提案、よかったよ。あれなら最もコストをかけずにお客さんも喜んでくれるしね。会社の風土にもあってるよ。どうやってあの案を考え出したの?」ってイメージでしょうか。

誰だって、いくつになっても成長の過程を褒めてもらいたいものです。

なんか、小学校の道徳みたいなオチになってしまうんですが、人にやってもらいたいことは自分から率先してやっていきましょう。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。