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CS逃したカープ。その経済効果は?

広島東洋カープがリーグ優勝、さらにはCSも逃しました。

残念ではあるんですが、プロ野球全体が盛り上がったんでそれはそれで嬉しいですし、それに試合そのものから熱気や気力をたくさんいただくことができました。

あと、ドーピングや暴力問題も出てたんで、清々してる人もいるかもしれませんねw

で、カープがリーグ優勝を逃しちゃったんで、今年はテレビで聞くことはないと思うんですが、連覇を重ねていた時は毎年のように『カープ優勝の経済効果』というワードが飛び交ってました。

なんでも350億円くらいあるとか。でも、これっていつも思ってるんですが、違和感バリバリなんですよね。というか印象操作でもしてるんじゃないか?と言いたくなるくらいです。

というのも、『経済効果』を謳うのは決まってリーグ優勝決まってセールが始まる時です。なので、優勝したことでみんなのお財布の紐が緩んで350億円ものお金が動く、、、そんな風に見えると思うんです。

ハッキリ言います。「んなわけねぇだろ」

というか、メディアもそんな情報を毎年流してたけど、あえてそうすることで「おお、そんなにお金が動くんか!だったらオレもセールに参加しないと、、!」という気持ちを誘発させようとしてるんだろうか。いや、実際に感化されて動いた人もたくさんいると思います。

確かに経済効果350億円というのは真実です。真実なんですが、そのほとんどはシーズン中のチケット代が占めてるんですね。

そうなんですよ。260億円ほどはシーズン中のチケット代が占めてるんですよ。それにグッズが50億円ほど占めてるんで、合わせると310億円は優勝関係なしに経済効果として動いてるんです。

確かに、40億円ほどは優勝を理由に経済として動いています。ですが、これってほとんどがセールですよね。ぶっちゃけ利益って残ってるんですか?って見方もできます。

つまり、確かに40億円動いているけど、肝心の利益の残らない右から左へのキャッシュフローをしてるだけというわけです。

テレビでは、優勝直後の状況を映像として抜き取りますんで、デパートでは人が入りみだり、居酒屋では連日ぎゅうぎゅう詰め。「さぞ儲かってるんだろうなぁ」という印象を植え付けます。

ですが、そんな一時的な効果で経済が豊かになるんであれば、とっくに広島という地方は裕福な土地になってるはずなんですよ。

まあ、確かに何かの祭りに乗っかってアピールをするのはいいことです。ですが、やっぱり自社にしっかりとお金を残すんであれば、利益が出るようなビジネスモデル、販売戦略をしっかり組まないといけません。

カープの経済効果のほとんどがチケット代というのなら、優勝しなくてもぼくたち一人一人がしっかりとカープを応援して盛り上げれば、もっと経済効果は膨らんでいきます。しょせんお金は共同幻想でしかないんで、みんなが「良い」と思ったものに集まるものなんです。

『経済効果』と平気で言ってますが、その言葉の定義やデータをしっかりと把握する。そして印象操作のカモにならないようにすることも大事ですね。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。