答えは99%どこかの本に書いてある
自分で考えたものの99%はどこかの本に書いてある。
これは、ぼくが日々痛感していることです。
例えば先日のことです。マーケッターなら多くの人が考えたことがあると思う「マーケティングって結局なんなんだろう?」という質問を、ぼくも自分で考えてたんですね。
まぁ確かに、セールスを不要にすることだとか、営業マンの前に人を連れてくることなどといった、ある種の答えみたいなものは存在します。
なんなら、公益社団法人日本マーケティング協会では、マーケティングの定義を
マーケティングとは、企業および他の組織がグローバルな視野に立ち、顧客との相互理解を得ながら、公正な競争を通じて行う市場創造のための総合的活動である。
と、しています。(この定義に行き着いた経緯をがっつりレポートに残しているくらいです)
このように、答えと言われれば答えのようなものは、世の中にたくさん存在しています。けど、どれも抽象的なものばかりで、「うん。言いたいことはわかるけど、じゃあどーすればいいんじゃい。」と言いたくなるようなものばかりなんですよね。
もちろん、なのでたくさんのマーケティングに関するハウツー本や専門書が出ているわけなんですが、具体的要素ばかりに注目してしまうと、これまた「なんでこんなことをやるんだろう?」と思考の沼にハマっちゃうんですよね(苦笑)
なので、ちょっと頭を冷やす意味合いも含めて、「結局マーケティングってなにをするものなんだろう。どこがポイントなんだろう。」と考えてたんですが、ふとこれだ!と閃いたことがあったんです。
それは、「現代のマーケティングのポイントはパーミッションを得ること。その上で価値を伝えないといけない。」というものです。
パーミッションってのは広義では承諾という意味ですよね。それを踏まえてちょっとお話をさせてもらいたいんですが、ぼくが常に思っている現代マーケティングの最大の問題は、情報量が多すぎるというものです。
なので、人々も無意識または意識的に情報の多さを感じ取っていて、自ら新しい情報を取りに行こうとしません。今の生活の中にある情報でいっぱいいっぱいですし。
つまりこの状況を言い換えると、人々は自分の信じたものしか頭に入れないようになっているというのが、現代特有の問題なんですよね。
となると、マーケティングにおいてどんな状況が生まれるのかというと、自分が見たことも聞いたこともない情報を拾ってしまうと、「気色悪い」「うっとおしい」「目障り」といった排他的感情・嫌悪感を抱くようになるんです。
だから、マーケティングの施策をするにしても、まずは「相手の頭の中に入る許可をとること」から入る必要があるということなんです。
例えばテレビを見ていてCMの時間になると、多くの人はトイレに行ったり新しい飲み物を補充に行ったり、スマホをいじったりする休憩時間になると思うんです。誰も「おっし!CMが始まった!」などと楽しみにしている人はいないと思います。
ですが、そのCMの中で自分の好きな芸能人なんかが出てくると、CMにかじりつくようになるまではいかないにしても「へぇ、この人こんなCMやってんだ」という視線は送ると思うんですね。
これが、相手の許可を取るということです。
つまり、商品・サービス自体はまったく知らないし、知りたくもない状態だったとしても、相手が許可している、常に受け入れているものを中心にマーケティングを展開するということです。
・・・なんてことをぼくは考えついて、「ウンウン、やっぱりマーケティングのポイントってここだよなぁ。」と思ってたんですが、つい先日のことです。なんと、ぼくが考えたこととまったく同じ内容が本に書いてあったんです。
しかも、アメリカでは1999年、日本では2011年という年代に出版されたパーミッション・マーケティングという本に。
もう完全に己を恥じましたねw
自分で考えたものの99%はどこかの本に書いてある。これは、やっぱり間違いない真実だと思います。(というか、この言葉すらどこかの本に書いてある可能性大w)
田邉輝恭
ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。