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基礎こそ繰り返し伝えよう

昨日なんですが、NHKで犯罪者から逃げるための子供番組がやってたんですね。

『変なおじさんから逃げる方法』みたいな番組です。

この春から子供たちは進学して外に出る機会が増えるわけなんですが、そのぶん危ない場面にもたくさん晒されるようになります。その中の1つに、『知らない人から声をかけられる』だとか『問答無用で連れ去られる』といったものがあります。

なので、事前に知識を得ておいて魔の手から逃れよう!ということで、『誘拐や声かけをする人の特徴』が、テレビで放送されてたんです。

その番組で言ってたのは、どうも誘拐目的がある人というのは、ターゲットの子供より20mも離れたところから、まずは観察するみたいなんです。

「大人しそうな子かな?」
「どんなふうに声をかけたらついてきそうかな?」
「何が好きなのかな?」

こんなことを考えながら、仕草や表情の変化をずっと観察するみたいなんですね。

そして、「いける」となった瞬間にジワジワと距離を詰めてきます。そして、ターゲットの子供との距離が6mあたりになった時に、すかさず声をかけるといった実行に移すみたいなんです。

もちろん、他にもパターンはたくさんあるでしょう。車に押し込められるとか、後ろから殴られるといったものもあるかもしれません。

ですが、過去の誘拐や誘拐未遂、そして犯罪心理を調べるうちに、このような流れがもっとも多いことがわかったみたいなんです。

でも、こんな情報でも全くの無知な人にとってはかなりありがたく思えますよね。だって、無知ゆえに「気をつけて帰るんよ!」などといった、アドバイスになるようでならない微妙な言葉しかかけれないこともあると思います。

たしかに「気をつけて!」といえば、声をかけた本人もなんだか相手に注意喚起ができた気がするでしょう。そして受け取った本人も、気にかけてもらえたと少し嬉しくなったり緊張感をもてたりするでしょう。

ですが、「気をつけて!」といわれても、具体的に何をすればいいのか?といわれると、無知だったらサッパリわかりません。なんとなく当たりを見渡しながら帰るくらいしかできないかもしれません。

でも、『犯罪者は20m先から実行の機会を伺っている』という具体的な情報がわかれば、「気をつけてね!」とだけいわれても対処方法がある程度わかってきます。

これは、ビジネスの場面でも同じですよね。

例えば、『販売数量を増やす』といえば、多くの人は何をすればいいかは判断つくと思います。

ですが、その内容は人それぞれで、人に声をかける数を増やす人もいれば、新しい場所に飛び込み営業をする人もいると思います。

ですが、「なんで販売数量を増やさないといけないのか?」という部分と「販売数量を増やすために最も力をいれないといけないことはなんなのか?」という部分を共有しなければ、現場サイドも行動を続けるうちに不信感を募らせていきます。

「このやり方でいいのか」「売上売上ばかりでうるさいな」というふうに。

それにそもそもとして、「販売数量を増やしたいけど、何をすればいいのかわからない」という人もいるかもしれません。

たしかにさっきの子供犯罪の知識も基礎中の基礎かもしれません。ですが、その基礎を誰もが知っていると思うのは大きな間違いです。

自分にとっては当たり前すぎて、今さら伝える必要もないと思えるようなことでも、繰り返し繰り返し話していくというのも重要な務めと言えるでしょう。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。