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『与える人』が苦しむ理由

先日セミナーを行った後の話です。

セミナーの後といえばだいたいは懇親会だと思います。なんですが、ぼくは懇親会をすることはなく、その代わり雑談会をひらくことが多いんですね。

その日も会場近くのカフェに移動して、やんわりと雑談をしていたんです。すると、その日は『どんな人が信頼できる?』という話題になったんですね。

で、そのまま「自分はこんな人かなぁ〜」なんて話をみんなし始めたわけなんですが、内容がちょっと面白くて「おぉ!これメモさせてもらっていいですか!?」と、パソコンをひらいて殴り書き(になるのか?w)をさせてもらったんです。

そのときメモった内容がコチラ↓↓

謙虚な人、自然体の人、思いやりのある人、約束を守る人、有言実行する人、裏表のない人、気配り上手な人、、、

まあ、こんな内容であればよくある話です。ぼくも「やっぱそうだよなぁ。。」と思いながらメモしてたんですが、もっと深いものもあるんじゃないか?とも感じて、

「もっと他にもありそうですね、、せっかくなんでぶっちゃけていきましょうよ!」

と、場を煽ってみたんですね。

「ぼくも人の心理を扱う仕事をしてます。なので、願望とか欲求とか結構みてきたんですよね。少々のことじゃビビりませんよ! ガンガン言っちゃってくださいw」

みたいなことも言ったりしてw

すると、

・自分の価値観に共感してくれる人
・自分のことを理解してくれる人
・自分を成長させてくれる人
・自分のことを認めてくれる人
・自分に気付きを与えてくれる人

などと、「ああ〜わかるわぁw」という共感の声と一緒にでてきたんですね。と同時に、本から学んだ『信頼を集める人の共通点』というのを思い出したんです。

その共通点というのは「与える人になりましょう」というもの。

よく『giver』なんて表現もされてるんですが、最近この与える系の本をもう一度読み返してみたんですね。

「人からやってもらいたいことがあれば、まずは自分からやろう」という言葉を耳にしたことがあると思います。むしろ、よほどの子供染みたワガママ人間じゃない限り、この価値観を中心に人と接しているでしょう。

なんですが、実は世の中には人にいくら与えても自分には何も起こらず、結果身も心も疲弊してしまってる人ってのも結構いるんですね。

というのも、この『与えるという精神』も、見返りがあること前提で行う与え方と、完全なる自己犠牲でおこなう与え方というのがあるからです。で、与えてばっかで疲れ果ててしまってる人というのは、自己犠牲型のgiverになってしまってるんですね。

こういった与える系の学本の中には、よくgiver、taker、matcherという概念が出てきます。

giverというのは、先ほどお話しした通り、他人に惜しみなく与えることを重視する人のことです。takerというのは、人にお願いばかりすること、自分の利益を真っ先に重視する人のことです。最後のmatcherというのは、まずは人から貰う。けどそのお返しもしっかりするという人です。

で、アダム・グランドさんの本だったと思うんですが(自信なしw)、とある企業の営業マンを集めて、営業成績を見比べた結果、もっとも成績が悪かったのはgiverの集団だったというんですね。

次がtakerの集団、そしてmatcherの集団と続いたそうです。

Takerとmatcherとの間は僅差なものだったんですが、下のgiverとの成績の差は2倍以上あったそうなんです。

そうです。giverの人は営業成績が圧倒的に低かったんですね。なんですが、実はmatcherの上の集団もいたのです。

それが、giverの精神をもつ集団だったんですね。

そう、つまり成績最下位の集団はgiverだったのに、成績トップの集団もまたgiverだったということです。

どういうことかというと、自己犠牲型のgiverが最下位、そして他者志向型のgiverがトップだったということだったんです。

ここからわかることは、いくら与えることが大事だといっても、『自分の価値観を正義として、あいてに押し付けるようなgiveだったら全く意味がない』ということなんです。

まずは相手を理解してあげること、認めてあげることといった、『相手が望んでいることをしっかりと与えることがgiver』でないと、いくら与えても自分が幸せになることはないということなんですね。

要は、押し付けなのかサポートなのかって話なんです。

与える系の本は、いつ読み返しても新しい発見があるのでぼくは好きです。もし読んだことがないのであれば、ぜひ一度お手にとってみてください。

暗く落ち込んだ心を修正することもできますよ♪

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。