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その迷惑客、なぜうちにくる?

ぼくのお義母さん。つまり妻の実母なんですが、マンション見学が好きなんです。

持ち家に住んでいて、子育ても終わっている。さらに親の介護とかいうものもありませんので、家で優雅に過ごすことができる立場ではあるんです。なので、ぶっちゃけるとマンションを買う必要なんかあんまりないんですね。

でも、なぜか新築マンションのモデルルームを見て回るのが大好なんです。

こういうことを書いていると、「いや、いくら不要とはいっても、マンションを見るのが好きなのは何か理由があるんでしょ?深い考えとかがあるんでしょ?」なんて思うかもしれませんが、残念ながらマジでそんなものはございません。

そうなんです。

つまり、新しいマンションに住みたい気持ちもなければ、投資目的で運用する気も全くない、、、ただの暇つぶしに行ってるだけなんです。

もっといってしまえば、マンション見学特有のちょっと豪華な特典をもらいに行くことだけをたのしみにしている、ただの迷惑な人(客じゃない)・ヒヤカシをしているだけなんです。

なので、この手の話になるといつもぼくは、

妻「あんたまたマンション見に行くん!?迷惑なんよ。やめとき!」

義母「いいじゃ〜ん。おもしろんだもん!」

というやり取りの間に挟まれてしまってるんです。(で、心の中で「どうせなら俺のために買ってくれ」と呟くという、、w)

このように、商売をやってると大なり小なり迷惑な人、ヒヤカシの人を引き寄せてしまうことってあると思うんです。まあ、1人や2人ならまぁあしらうことができるんですが、大人数となるとガチで鬱陶しくなってきちゃいますよね。

じゃあ、なんでこんな迷惑な人が湧いてくるのか?というよりも、何が原因で迷惑な人、ヒヤカシの人が生まれるんだと思いますか?

これは、迷惑行為を平気でやる客側が悪いんじゃありません。迷惑行為を助長させるメディアが悪いのでもなくて、迷惑行為をする人を図に乗らせている競合が悪いのでもありません。

全ては、その会社のマーケティングが悪いのです。

もっと言ってしまえば、マーケティング策の全責任を取っている経営者・管理者が悪いのです。

というのも、今回のマンションの件で言えば、お義母さんはバームクーヘンと洗剤セットがほしくてモデルルームに足を運びました。ですが、その特典をもらうための条件は、ただアンケートを答えるだけ。

つまり、買う気があろうがなかろうが、アンケートさえ答えれば特典はもらえるということだったんです。そんなの「特典だけもらいにきてもいいですよ!」と実際に口にしてなくても、示唆しているのと同じです。

まぁ、たしかに仕掛ける側としては、本気で買おうか悩んでいる人を仕留めるために、ちょっと豪華な特典で釣って、アンケートと冠した顧客情報ゲットマシンをつかって、テレアポやDMでプッシュしまくりたかったんでしょう。

ですが、どんなマーケティングを行うにしろ、必ずトレードオフの関係性は生まれてきます。つまりメリット・デメリットは必ず存在するということです。

なので、マーケティングを仕掛ける側は、自分のマーケティングのデメリットもしっかりと受け入れて、それの対策もしっかり練る必要があるんですね。

「うちには変な客がよく来るから困る」と嘆いている会社は、すべて経営者の責任なんですよ。

なにごとも、ほんと自己責任ですね。

田辺輝恭

ReveDunJourプロジェクトは"夢”に特化し、子どもたち若者たちへ夢の持ち方・叶え方を発信しています。世界で夢を叶えてきた達成者たちが在籍。彼らから知恵と考え方を絞り取ることを是非としています。大和の心で我が儘に。