令和のメディアリテラシー
おもしろくないと見られない
大人気YouTubeコンテンツ「日経テレ東大学」が、この3月で終了する。
日経新聞とテレビ東京が運営する動画コンテンツで、登録者数は100万人を超える。
ひろゆきさんと成田悠輔さんが大物政治家たちとバチバチの議論をする「Re:Hack」というコーナーがとりわけ話題を集めた。
我らが田原総一朗さんも一昨年出演し、250万回以上も再生された。
この人気コンテンツの仕掛け人が、元テレビ東京プロデューサーの高橋弘樹さんだ。
なぜ「元」かというと、高橋さんは今年の2月にテレビ東京を退職されたからだ。
テレビ東京を卒業される4か月前の昨年10月に、高橋さんは田原カフェにご登場くださった。
私が日経テレ東大学が大好きだったのもあるが、何かと世間を騒がせる社会派なコンテンツをつくるところが、田原さんと重なるところもあると思ったのだ。
田原さんはかつては「東京12チャンネル」というテレビ東京の前身となる局にいたこともあった。そしてどちらも早稲田大学卒。
近いところだらけな二人が、田原カフェで若者と一緒に話す場をつくりたかった。
この日のテーマは「令和のメディアリテラシー」。
メディアリテラシーというテーマは高橋さんからの提案だった。「令和の」が付くといったいどういうことなのかと聞いてみた。
「一言で言うと、ひろゆきどうするか問題ですよね」
会場から笑いが弾けた。
ひろゆきさんに代表されるインフルエンサーの発言がネットを中心に広く拡散されて世論をつくっているといっても過言ではない時代。
ネット空間という誰もが発信者になれるような時代に、メディアはどうやって世の中の情報を届けるのか。見る側はどんな意識で向き合えばいいのか。
かつて「朝生」でテレビに革命を起こした田原さんを交えて「新旧メディア革命家」のコラボ対談をしてもらった。
「権力を批判するのも大事なメディアの役目」
「同時に政治家の魅力も引き出したい」
「おもしろくないと、どんな問題も伝わらない」
日経テレ東大学は終了するけれど、あの番組で政治や社会問題に関心をもった人、たくさんいるのではないかと思う。
それをどう受け取るかは、視聴者に課されたことであり、それこそまさに「リテラシー」であり、この回のテーマでもあった。
どんな激論が交わされたか。
つづきはYouTubeをぜひ。
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