見出し画像

2024年度前期京都大学経済学部専門科目レビュー

1.はじめに

みなさんお久しぶりです。noteを書くモチベはあるのですが、肝腎のネタが全く思い浮かばなかったので半年弱も間が空いてしまいましたゆるしてください。
前置きがあまりに長くなってしまったので私が書いた怪文書を読みたくない方は直下の目次から本題に飛んでください。お願いします。


現在わたくしめは京都の殺人的な暑さに苦しめられております。ずっと家に籠城していては気が滅入ってしまいそうなので外に出たいという気持ちだけはあるのですが、外出た瞬間終わりです。暑すぎます。
私の地元である大いなる田舎こと名古屋も京都と並んで暑いことで有名で、毎日のように気温が人間の体温を超える中よく学校に通っていたなと思いましたが、よくよく考えれば高校の夏休みと大学の夏休みは微妙に時期がずれていて、中高のときも8月はほとんど外出していなかったので所詮私は家という猫箱に閉じ込められた不安定な存在だったというわけです。実際私は真夏でもあまりエアコンを使用しておらず、よく親に死ぬぞと怒られていたので、夕方になって両親が帰宅するまで生きているのか熱中症で死んでいるのか分からない猫のようだったかもしれません。

$${\textit{By the way,}}$$ 今回は$${\textit{note}}$$を$${\textit{write}}$$する$${\textit{motivation}}$$を$${\textit{get}}$$したので直近の学期の授業レビューをつらつらと書き連ねていこうと思います。
去年私は58単位を取得したので、2回生終了時点で110単位は欲しいな~という願望のもと前期は28単位だけ履修登録しました。ちなみに経済学部の2回生終了時点での平均所持単位数は100単位だそうです。経済学部の留年率が25%であることを踏まえると……みなまで言うまい。

でも私思うんです、経済学部の人々は怠惰すぎると。同じ建物を使っている双子の片割れを見てください。あの方々は膨大な量のレジュメと戦っている中でだんだんと現実から目を背けたくなり、徐々に道化を演じるようになってしまいます。これが🤡の現実です。
世間では蛙化現象なるものがささやかれていますが、片割れである彼らはありえないほど膨大な試験範囲とありえないほど難解な試験を課す担当教員に対して蛙化ではなく帰る化してしまい、怒りのあまり卓上調味料を全部倒す代わりに答案用紙にバッテンを記入して、かの松岡洋右のように堂々と試験会場から退場してしまうそうです。
ちなみに試験では試験開始からある程度時間が経つまで退出できませんが、法学部の試験は分量が多く速く解き終えるのは至難の業らしいので、さっさと退出した人はきっとバッテンを書いたんだろうなと周りから思われると私は勝手に想像しています。一方で、経済学部の試験はものによりますがやろうと思えば20分から30分で解き終えるのが不可能ではないので、数学や統計学など文字をあまり書かない試験では最速退出RTAが盛んに行われています。これが最速落単RTAにならないといいですね。
ところでスペイン語の試験ではpcを使って試験を行う以上、DeepLやChatGPTが使用可能なのだそうですが、これはもはやRTAではなくTASなのでは?と思うことがあります。しかしTASさんは金髪幼女らしいのでスペイン語もペラペラなんでしょう、知らんけど。
冗談はさておき、法学部の人々はテスト前に1000ページくらいのA4サイズのレジュメとの戦闘を繰り広げています。一方で、経済学部の授業は内容が薄いので、授業スライドをA4サイズの紙にまとめたとしても、多くとも1授業あたり10枚程度に収まってしまいます。
というか法学部の4単位講義って何なんですかあれ。落としたときのダメージが2倍って痛すぎませんか?経済学部の講義はすべて2単位なので経済学部の皆さんは安心してください。

流石に前置きが長くなりすぎてもはや前置きがアイスブレイクではなく本体に、元々本体にするはずだった授業紹介がピロートークになってしまうのではないかと危惧しています。
ところでみなさん、世間では巨乳がもてはやされていますがその風潮に私は一石を投じていきたい。おっぱいがなくても愛があればいいんです!!!そうすれば自然と実質利子率はついてくるので。
ここでi=r+Eπというフィッシャー方程式を思い浮かべることができた皆さんはしっかりと経済学の勉強をされているようで素晴らしいです。
これが分からない不勉強な経済学徒や他学部の方に説明しておくと、i:名目利子率、r:実質利子率、Eπ:期待インフレ率で、人々がこれから先物価が上昇していくと予想するとそれにつられて名目利子率も上昇していくという理論を表す方程式です。
マクロ経済学のかなり始めの方で学ぶ内容なので、経済学徒はぜひ覚えて帰ってください。

ここまで駄文に付き合って頂き本当にありがとうございました。それではみなさん、また次回の記事でお会いしましょう!勝ったッ!第3部完!
というわけにはいかないのでいよいよ本題に入っていきます。
それではここからまたよろしくお願いします。

2.授業紹介

財政学 85.5%(201/235) 月1

これは神単なので是が非でも取りましょう。月1なので授業を入れたくないという気持ちはわかりますが、授業に行かなくても単位を取れるので安心してください。実際私も授業には初回しか出席していないのですが、テスト中に見事なお気持ち表明をかますことで恐らく単位を獲得できたと思います。

この講義がなぜここまで単位取得率が高いのかについては2つの要因があります。1つは担当教員がとにかく優しいことが挙げられます。よっぽどゴミみたいな答案を書かない限り単位をくれるそうです。ちなみに、この先生は水3にある入門科目の現代経済事情も担当されていて、この人の担当部分をテストの時に解くと単位が取りやすいと噂されています。
もう1つの要因は持ち込み可能物件にあります。経済学部の試験では基本的にありとあるものの持ち込みが許可されていないのですが、この授業はなんと!!!教科書の持ち込みが許可されています。教科書への書き込みは流石に許可されていないのですが、先輩曰く本当にノー勉で試験が始まってから初めて教科書を開いて、教科書に書いてある文章を写経したら単位が取れたとのことです。試験には用語がいくつか書かれていて、その用語を索引で検索すれば教科書の本文に飛べるので、その周辺の文章を写経したらggです。

ここからは私個人からのアドバイスとなるのですが、この講義ではほぼ毎年日本の財政政策である質的緩和政策質的・量的緩和政策マイナス金利付き量的・質的金融緩和政策に関しての問題が出題されています。しかし、これらのことは教科書には書かれていません。試験は選択問題なのでこの問題を解く必要は必ずしもありませんが、この問題を解こうと思っているのなら事前にある程度下書きを作っておくことを強くお勧めします。

それと、この授業は法学部との合同授業である都合上、授業の教室が法経第四とかいう経済学徒にとって馴染みの薄い場所でした。法経本館の西ウィングにある教室なんて知るわけがない。なんなら試験の部屋も法経第一とかいう全く知らない教室だったからtwitterで法学部の人にこの教室の場所を聞いてしまいました。試験のときは、8:45ギリギリに入ってくる生徒がたくさんいて、きっと法経本館の中で迷子になったんだろうなと内心同情していました。
法経本館の教室の配置ってマジで意味わかんないですよね。

法学部自治会の公式が法経本館のフロアマップを作成してくださっているので、これを共有します。
教室の番号がバラバラなのが本当に気持ち悪い。
しかも、東ウィングにある法経第六教室は経済学部ではなく法学部のものという意味が分からない仕様。経済学部が使える教室は法経第二、第三、第五、第七だけなのできっと経済学部当局はさぞかし素数が好きなんだろうなと思って自分を納得させています。
しかし物事というのは往々にして都合よくいかないので、どこかで妥協して割り切るしかないのです。

最後にこの授業のおもしろポイントをご紹介します。
経済学部と法学部は互いに単位交換制度(?)のようなものを導入していて、法学部の方は法学部が指定した経済学部の専門科目を法学部の専門科目として履修でき、経済学部の方は経済学部が指定した法学部の専門科目を他学部聴講とは別枠で履修することができます。
法学部の授業はたいてい鬼なので、ありとある他学部聴講を卒業単位に含めることができる経済学部の方にとってはほぼメリットがない制度ですが、他学部聴講が卒業単位にならない法学部の方にとっては、法学部の講義以外の単位を卒業単位に含める唯一の方法となります。
そしてこの授業は先述した通り法学部の方も履修できます。この授業が法学部の方にとって魅力的なのは、高い単位取得率を誇っているのもさることながら、高い素点を狙えるからです。法学部では80点以上がA+となっている通り、他の学部と比べて点数が辛めにつけられるのですが、この授業は先生が法学部の採点基準を知らないのではという疑惑が出るほど法学部の方にも高い点数をつけるそうです。他の法学部の試験では85点あればすごく、90点以上なんてのはまず出ないそうですが、この授業では90点台がぽつぽつ出るらしいです。経済学部では他の学部同様A+が96点からなので、経済学部の基準に合わせて採点してしまっている説があります。
いずれにせよ、この授業は法学部の方にとっても大人気講義となっていたわけですが、なんと法学部の方はこの授業を履修するのに抽選で当選する必要があるのです!あまりに履修人数が多すぎたため法学部の履修可能人数が100人に制限されてしまいました。
一方で経済学部の方は抽選なしにこの授業を履修できるので、履修登録をする際には財政学の抽選に落ちてしまった法学部の友人の前で、クラシスの時間割作成ページで財政学を時間割に追加すると良いでしょう。
きっと、ちょっぴりの優越感を得るかわりにとても大切なものを失うことになると思います。

ここまでダラダラとこの科目について述べてきましたが、要するに私が言いたいのはつべこべ言わずにこの科目は履修しろ、ということです。
言い忘れていましたが、授業スライドは一切見なくても大丈夫です!

マクロ経済学1 66.1%(218/330) 月3

これは別にそこまで単位取得率が高いというわけではないのですが、取った方がいいと思います。経済学部では、マクロ経済学1・2とミクロ経済学1・2の4つの中から1つの単位を取らないと卒業できません。1が前期で2が後期なのですが、当然内容は続いているため後期だけ取るというのはやめた方がいいです。また後述しますが、ミクロ経済学1がなかなかの地雷科目なので、このマクロ経済学1でA群の専門基礎科目の卒業要件を満たしておくことをお勧めします。

内容的には、昨年度のマクロ経済学入門の範囲をほぼ超えなかったので個人的にはわりと簡単だと思いました。しかし、悪しき経済学部当局によってマクロ経済学入門とミクロ経済学入門の内容が変えられてしまったので、現在の1回生の皆さんにとってはこの通りではないでしょう。
主にIS-LMモデルとAD-ASモデルを扱う普通の中級マクロ経済学という感じの授業でした。

ちなみに、配布される授業スライドは虫食いになっていて、ところどころ穴になっているのですが、穴の作り方が非常に雑でただ文字を白色にしただけなので、見えない文字が書かれている部分を選択してメモ帳などの他アプリに貼り付けてやれば穴の部分が読めるようになります。
これを知っておくとテスト勉強が少しやりやすくなるのでがんばってください。
授業ではこのスライドの穴埋めをやるので一応出る価値はあります。私は授業に毎回出席している友達からスライドを頂きましたが……
某宇宙科学入門のように、グループを組んで当番制で出席するというのも手だと思います。

欧米経済史 53.4%(47/88) 火3

この講義は隔年開講なので次回開講されるのは2026年度です。

この講義は名前を見たら一目瞭然かとは思いますが、ヨーロッパやアメリカの経済史を見ていこうという趣旨のものです。
しかし、担当教員の裁量によるところが大きく、私が受講した今年はひたすらアメリカの政治史をやっていました。政治史といっても、しっかりと扱ったのはFDR以降の大統領なのでほぼ二次大戦後のアメリカ政治史といってもいいくらいでした。
授業内容が経済学とリンクしているということは全くなく、ただただ歴史を学ぶという授業でした。この授業は高校で世界史を履修していることがほぼ前提のような感じになっていて、高校世界史で習うようなレベルの戦後史の内容は知識として持っていることが前提のような形で授業が進んでいく(あたりまえのように高校世界史用語が使用され、特にその用語について解説がされない。世界史を学んだことがある人なら当たり前のように分かるが、未履修者には少々厳しそう。)ので、知識がない方は履修を避けた方がいいかもしれません。
履修要件には「国際政治経済・世界史に強い関心があること。」とありましたが、強い関心だけでなく確かな知識も必要だと思います。
特に理系経済の方で、世界史をほぼ学んだことはないが興味はあるから履修してみようというような動機で履修しようとすると後悔すると思います。

講義の具体的内容としては、アメリカにおいてニューディール政治秩序と新自由主義政治秩序はどんな時代にどのようにして興隆し、どのようにして衰退していったかについてでした。
やはり世界史を知っているとかなり試験勉強が楽になったので、世界史を学んだことがある方は履修してみるのもいいかもしれません。

労働経済学 59.6%(31/52) 火4

個人的にはこの講義を2回生で取るのはあまりおすすめしません。
単位取得率が低く、内容もなかなか難しいです。授業スライドが部分的に英語になっていて難しいので、授業に行って説明を聞かないと試験勉強のときに大変な目に遭うことになります。
また、この講義はミクロ経済学1の知識(無差別曲線、選好、限界代替率、利潤関数、費用関数)を部分的に使うため、ミクロ経済学1を履修した後で履修することをおすすめします。私はこの労働経済学とミクロ経済学1を同時に取っていて、最初は労働経済学でミクロ経済学を使う部分が全く分からなかったのですが、ミクロ経済学1の試験勉強を進めるといつの間にか労働経済学の内容も理解できるようになっていたので、やろうと思えば同時に履修することも可能だと思います。

授業内容ですが、労働という名前がついている通り、労働市場について考察していきます。労働市場といっても、単に労働需要と労働供給について学ぶだけでなく、様々な状況での賃金の差についても学習します。
例えば、移民が増えると賃金はどう変化するのか、危険な仕事と安全な仕事では賃金に差があるのか、賃金の男女差はあるのか、最低賃金はどのような効果があるのか、などのテーマを扱います。
個人的には、勉強していてとても楽しかったので卒業するまでにはぜひ履修してみてほしいです。読者の中にはバイトをしておられる方もたくさんいらっしゃると思いますが、そのバイトと賃金は切っても切り離せない関係にあることを考えると、この労働経済学はかなり身近なところにある経済学の分野であるといえるのではないでしょうか。
ぜひ履修してみてください!

マーケティング1 80.3%(196/244) 火5

この授業はたぶん楽単だと思います。
たぶんと言っているのは、私が今期の試験で一番手ごたえが悪かった試験だからです。
昨年度フル単の私が!単位取得率8割超えの楽単を!落単!?

滑稽よね。笑えるでしょ?笑えばいいじゃない。笑いなさいよ!
あーっははははははー!ってね。
あーーっははははははははは!

すみません取り乱してしまいました。
この令和の時代に平成の名作ノベルゲームのネタが通じるわけがなくてインターネット老人のおじさんは悲しいよ。
まぁこのゲームについてはいつか僕が考えたさいきょうの作品紹介noteで扱おうと思っているので刑務所にぶち込まれる楽しみにしておいて下さい!
このゲームを知っているという方はあとでこっそりおじさんにDMください待ってます。

閑話休題、この講義は名前の通り企業のマーケティング戦略について学習します。とってもざっくり言えば、どのような商品を、どのようなタイミングで、どのような市場に、どのような方法で流通させ、どのように民衆に広めていくかについて学習します。将来一般企業で働いていくうえで、このマーケティング戦略についての知識があるというのは非常にプラスになると思います。

私が言っても全く説得力がないですが、授業スライドの完成度が高いので授業に出なくても単位は取れます。ただ授業は面白いので、5限が嫌でなければ出てみてもいいと思います。

私は別にマーケティングに興味があるわけではなく、単に楽そうだから取ったのですがこれが失敗でした。思っていたよりもずっと授業内容に興味が持てなくて、試験勉強がとても苦痛でした。先生の教え方が悪いというわけでは決してないのですが、単に私とマーケティングの反りが合わなかったということでしょう。
これ以降経営系の授業は絶対に取るまいと強く思いました。

しかしこれは私が経営学嫌い経済学好きな逆張りキモ=オタクだからであって、普通の感性をお持ちな皆さんならきっとマーケティングの勉強も楽しめると思います。私みたいに学問に対して斜に構えている人間のことなんて無視して、もっと信頼できる先輩の言うことを聞いてください。
ところで本来の「斜に構える」の意味が「物事に対してしっかりと臨むこと」であることってあまり知られていないですよね。剣道に由来する言葉だということを知れば理屈は分かると思いますが。

経済数学1 77.8%(179/230) 水2

この授業は隔年開講です。
毎年経済数学1と経済数学2が片方ずつ開講されています。つまり、2024年度は1で2025年度は2、2026年度は1、といったような感じです。
この授業は取ることをかなり強く推奨します。課題点が50%なので、課題をちゃんとこなせばまず単位が来ます。
それにも関わらずなぜ意外と単位取得率が低いかというと、一部の経済学部の人はパラダイス経済の空気にあてられて脳みそまでパラダイスになってしまい、課題のことなんてすっかり忘れてしまうからです。半年ぶりに大学に来た~という人から、半年ぶりにPandAを開いた~という人までたくさんのパラダイスな人がいます。そういう人が意外と多いので、経済学部の専門科目はあまり単位取得率を気にしなくてもいいのかもしれませんね。

授業内容ですが、極限・微分・行列のみです。
私は履修しなかったので憶測でしかないのですが、おそらく1回生で履修する数学基礎Bの範囲を超えないのでかなり簡単であると言えます。
ロピタルの定理、テイラー展開、ヘッセ行列、行列の定値性などが分かれば大丈夫です。
課題を5回やってあとはそこまで難しくないテストを受けたら無事2単位獲得となるので、履修した方がいいと思います。

授業は出なくても全く問題ないです。
私は初回しか出席していませんが、確実に単位は取れたと思います。
毎週水曜日は1限に友達と一緒に出席して、そのあと2限に行かずに京大近辺で昼食を摂るというのを習慣にしていました。先生本当にごめんなさい。

現代経済事情 84.2%(181/215) 水3

この授業は入門科目なのであまり解説することがありません。
入門科目ですし単位取得率も高いので1回生か2回生で履修しておくべきです。取りやすい単位は取るべき、というのが鉄則です。
この科目についての詳しいことは前回の私の記事を参照してください。

ミクロ経済学1 44.7%(122/273) 水4

この科目はなかなかの地雷科目です。単位取得率は低いですが、選択必修となっているのでマクロ経済学1かこれを履修する必要があります。
単位取得率が低いのは、テストがやや難しいというのもありますが、一番の原因は点数がほぼ絶対評価であるということにあると思います。初回の授業で担当教員から、テストは基本的には正答率をそのまま点数にするが、平均点が60点を下回った場合のみ平均点が60点になるように下駄を履かせる、という伝達がありました。これを踏まえると、単位取得率が半分くらいになるのは納得できると思います。
しかし、授業に出る必要はありません。どうせ出席したところで分からないのですから、はなから授業は諦めて自分で勉強を進める方が効率がいいです。
先生も、別に授業に来なくても点数が取れていたら単位はあげるので無理して授業に出る必要はないです、と初回の授業で仰っていました。私も数回しか授業に出席しませんでした。

ミクロ経済学が難しいのは、覚えることが多いうえにその覚えたことを応用して問題を解けるようになる必要がある点にあると思います。
参考書として演習ミクロ経済学という本が指定されますが、この本がないと詰みます。この本はチャートのような存在で、テストの問題はこの問題集にかなり似た問題ばかりが出題されるので、この本ができるようになれば単位は取れると思います。逆に言えばこの本の問題ができるようにならないと絶対に単位は取れません。
また、なかなか範囲が多いのでこの本は試験前に一気に詰め込むのではなく余裕をもって解き進めておくことを強く推奨します。
ミクロ経済学は高校時代の数学の試験勉強をするような感じで試験勉強をするといいと思います。
ミクロ経済学の理論は一度理解してしまえば簡単に感じるのですが、最初はなかなか難しいと感じると思います。そのため、一夜漬けで臨もうとするとこの難しさを克服できずに試験を突破できないというようなことが起こります。
新しい概念や、新しい用語、新しい解き方などがたくさん登場するので全てをじっくりを理解していきましょう。いくつか公式が登場するのですが、この公式を丸暗記するのは非推奨です。ある程度まで覚えておいて、そこからあとはその都度自分で導出するというのが脳のリソースも割かなくてよくなるので一番効率がいいと思います。
和積・積和の公式を覚えずにその場で導出していた人は分かってくれると思います。
一応amazonのリンクを埋め込んでおきます。

試験はおそらくマーク式だと思います。過去問がマーク式だったことが多いのと、今年度もマーク式だったのできっと来年もマーク式だと思います。
ほぼすべてが計算問題で、答えとなる数字を選択肢の中から選ぶという形式です。
しかし、教員の意地悪で選択肢に「上記のいずれも正解ではない」というのがあるので、常に自分の計算を疑う必要があります。過去問を見る限り何問かはこれが正解となるので、分からなかったらこの選択肢を選ぶというのも1つのテクニックかもしれません。

ここからは個人の感想となってしまいますが、この科目は履修した方がいいと思います。ミクロ経済学の考え方はいろいろな経済学で使うので、これから経済学をより深く学んでいくうえで知っておいて損をすることは絶対にないです。
この科目は毎年開講されているので最悪落単しても翌年に取り直してGPAを塗りなおすことも可能なので、逃げずにぜひ履修してください。

ミクロ経済学を履修していない人は友達からミクロ経済学から逃げた弱虫というレッテルを貼られることになるでしょう。
逃げるは恥だが役に立つ?知りませんね。ミクロ経済学を履修しないことは恥にはなっても役には立ちません。
イランのサファヴィー朝では「ミクロ経済学は経済学の半分」ということわざがあったとかなかったとか……
また、この科目を履修すると、個人的ラノベの数学勉強シーンで使用されている言葉ランキング第1位「ここでこの公式を使うと……」を友達や恋人と勉強しているときに使うことができるかもしれません。
恋人と一緒に勉強!?許せねぇよなぁ?
まぁこの科目に関しては難しいので恋人とイチャイチャしながら勉強していたらほぼ確実に落単するので良いですけれど。(暗黒微笑)
というか恋人と勉強ってできるもんなんですか?友達と勉強するのでさえなかなか進捗が生めないというのに。

皆さんはリア充を妬むような心の狭い人間になってはいけませんよ!京大生同士のカップルなんて将来絶対たくさんのお金を稼ぐはずなのでいっぱい子供を産んでもらって日本に貢献してもらいましょう!これが京大生同士のカップルという恵まれた者達に課せられる義務です。令和のノブレス=オブリージュです。
京大生同士のカップルからは優秀な子供が生まれるはずだからいっぱい子供を産んでもらおうと考えた皆さんは危ないですよ?これは立派な優生思想なので注意してください。

超絶脱線してもはや話が複線ドリフトしてしまっていますが、とりあえず皆さんに伝えたいのはミクロ経済学から逃げるなということです。

統計学2 68.5%(102/149) 木2

この科目は単位取得率こそ低いものの神単です。
課題点が30%あるので、課題をこなしたうえでそこそこ試験勉強をすれば絶対に単位を取れます。それにも関わらずどうして単位取得率があまり高くないのか、それは前述したとおり課題すらやらないパラダイスな人が多いからです。
悪口はここまでにして真面目に語ると、統計学は独特な表現・解き方をするからだと思います。お約束のような表現や解き方があり、これを知らないとお話にならないので単位取得率がやや低いのではないだろうかと想像しています。
課題は授業に行かなくても解けますが、統計学についての知識がなく統計学の表現を知らない方は授業に出る必要があります。
配布される授業資料は例題の答えの部分が削られているので、授業に出るか友達に聞く必要があります。

内容は統計学の基礎的な内容を扱います。区間推定・仮説検定、t検定、F検定、ポワソン分布、χ二乗分布などを扱います。
これらはいずれも統計的な分析を行ううえで必須となる知識です。データ系に興味がある人は絶対に履修するべきだと思います。
また、この授業は担当教員のみんなに内容を理解してほしい!という熱いソウルを感じたので授業を受けていて結構楽しかったです。教え方が上手い下手関係なく、授業に対しての熱意を感じる先生の授業というのは面白いものですね。

ここからは経済学部当局の悪口を書き連ねていきます。
普通に考えて統計学1と統計学2の順番が逆だと思うんですよね。
統計学1で先に応用と実践を学習し、そのあと統計学2で改めて基礎的な理論を学習するというのは変だと思います。
理論あっての実践なのに、先に実践をやらせるというのは理論をないがしろにしている証左です。
しかも、統計学1の教員は非常に教えるのが下手で内容がいまいち伝わってこないので、より状況を悪化させています。これのせいで、データ系をやりたいという学生のやる気を削ぐばかりか、データ系を諦めさせることにもつながりかねません。
何の意図があってこの順番にしているのか、経済学部当局に聞いてみたいところですね。あの人たちは学生に親でも殺されたのかというくらい当たりが強いので絶対にこんなこと聞いても教えてはくれないですけれど。

特殊講義-投資銀行業務とグローバル戦略 79.6%(133/167) 木4

この講義は特殊講義で、SMBCグループに勤められている様々な部署の方を京大にお呼びして講義をしてもらう、というものです。
銀行業務や、投資、企業としての精神など授業回によって全く異なる様々なお話を聞くことができます。
授業当日中に提出する必要があるコメントシートが20%を占めているので、あまり出し忘れないように気を付ける必要があります。私は1回出し忘れました。
この講義は事前に試験問題をPandAで公開してくれるので、それを見て事前に下書きを作っておけばあとは試験会場でそれを再現するだけとなるので非常に楽です。

正直に言ってしまうと別に授業に行かなくてもコメントシートは提出できてしまうので授業に行く必要はありませんが、せっかくの現職の方の貴重なお話を聞ける機会ですから、できるだけ出席することをお勧めします。
単位は取りやすいので、このコマが空いていたら履修してみてください。

3.おわりに

ここまで書き連ねてきて文字数を見てみるとなんと11500文字もあってびっくり仰天!さすがにかきすぎました。
ここまでかくと雛見沢症候群を疑われるかもしれませんが、私は元気です。それはそれとしてなんか首かゆいな。

やはり単位は取れるうちに取っておくべきです。学年が上がると難易度が上昇する一方でやる気は減退するので。
私の高校同期で、大学も同期入学の友人は今期10単位あるかどうか怪しいと言っていて、悲しくなりました。

単位を落とすと呪い殺される───はやくこの町から脱出しよう───Anotherなら死んでた、こんな世界線は嫌だ。
何事もなく平穏無事な生活を送れていることを神に感謝❗️🙌✨感謝❗️🙌✨
いや本当に何事もない日々を送れているのって本当に素晴らしいことだと思います。自分はめちゃくちゃ恵まれている人間だということを肝に銘じて驕り高ぶることのないように精進していきたいです。

単位の話に戻りますが、4年で140単位取れれば別に単位を落とすことなんてかすり傷に過ぎないのに、どうも臆病な自尊心と尊大な羞恥心が傷つけられたような気がして許せないんですよね。怒りのあまり虎になってしまいそうです。
逆に考えればどうせ高得点を望めないのならいっそ落として来年GPAを塗り直した方が良いのではという見方もできます。
向上心を持つことは非常に重要だと夏目漱石も述べていましたが、妙なプライドは捨てたほうが得だと思います。これは自戒です。

2回生になり、来年には就活が迫ってきている中で周りの友人がインターンへ行っているのに対して何もしていない自分に焦りや虚無感を覚えることはあります。
しかし、この夏休みはそういう周囲の存在を忘れてじっくり自分を見つめなおす時間にしたいと思います。自己分析をしよう!
この怪文書noteもその一環です。文章を書くことによって自己の内部にあるものを発露させることができるので、自分がいったいどのようなことを考えているのかが視覚化されてメタ認知能力の向上にもつながると思います。

いよいよ本当に書くことがなくなってきたので今回の記事はこのあたりにしておこうと思います。
ここまで長々とこの怪文書をお読みくださいまして本当にありがとうございました!
それではいつになるかは分かりませんが次回の記事でお会いしましょう!
ザ・エンドってね


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?