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ナモナキヒト。

タムココサロンができる前にFacebookに書いた記事。

周りの人が「田村の負担が大きいんじゃないか?」
と心配してくれる。周りはいつも優しい。
「田村がやらなくても良い雑用は他の人に任せて
自身のスキルアップに時間割いた方が良いのでは?」
と提案してくれる。本当に有り難い。

ただ、1つだけ、私がハッキリしておきたい事は
どんな仕事も"雑用"とは思ってはいないという事。

ドンキホーテへ買い出しに行くというADの仕事。
そんなのは馬鹿でも出来る仕事。

でも、大量に買ったモノを翌日のバタバタする
現場で使いやすく準備できるかには差が出る。

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ディレクターの煙草を買いに行くというADの仕事。
仕事でもない、ただのパシリ。

でも、その人の煙草がまだ残っていたか、
切れてから頼まれたのかによって箱を開けて渡すか
を考えて、気付くかはさておき、
自分なりの工夫が入った対応はできる。

西野さんのサイン会での写真対応という仕事。
(講演会のサイン会で写真撮影はNGにしています)
私が絵本にサインを書く訳じゃないし、
スマホさえ受け取れば、誰でも出来る仕事。

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でも、満願寺個展のような長蛇の列を時間内に裁き、
気持ちよく帰って頂く為の私なりの工夫はある。
写真の合間に列を見て、紙袋から絵本を出してない
お客さんが居たら「出してお待ち下さーい」と
声を掛け、それでも、西野さんの前で、
もたつくお客さんが居たら、その人の直後に
「出しといて」は「この人みたいな事しないで」
に聞こえるので、わざと1.2人消化した後に
再度アナウンスしたり。 

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スマホ受け取るのはカメラ目線のピース写真の為。
ただ、西野さんがサイン書いている時にボーっと
見てても仕方ないから、事前に預かったスマホで
サインを書く西野さんとソレを見てるお客さんを
極力、撮るようにしている。

私がお客さんだったら、数秒でも会話をした瞬間が
カメラに残ってたら嬉しいと思うから。
(勝手にスマホの容量使う問題はあるけれど
必要がなかったら消して貰えば良いと思っている)

でも、仕事内容的には"サイン会の写真を撮る"、
ソレって誰でも出来る仕事だよねという解釈になる。

けして、私の事を考えてくれる人への文句ではない。

ただ、私は夢や野望もなければ、何の能力もなく、
技術もない中で…"雑用"とされる仕事にどうしたら
田村カラーを乗せれるか?どうすれば人から必要と
される存在になれるのか?を創意工夫しての今だと
思っていて、もし、私から"雑用"を奪われたら
果たして私に何が残って、私に何ができるんだろう。

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【ナモナキヒト】大好きなamazarashi

名も無き僕 名も無き君 何者にもなれない僕達が
ぼろぼろに疲れ 流れ着いた街でたった今すれ違ったのだ
それを 運命と呼ぶには ありふれていたのだが
名前を付けてあげるのだ その傷だらけの生き方に

人知れず流した涙 隠していた悔しさ 
名付けられる事無い 詠み人知らずの悲しみ
ビルの風に舞い上がり 路地の隅に吹き溜まる 
始めから無かったみたいに忘れるか
僕達の名も無き悲しみは
今こそ讃えて然るべきだ
僕達の名も無き悲しみは
君に見つけられるのを待っている

【西野亮廣エンタメ研究所】



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