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凄い試合としか言いようがない

女子柔道70キロ級 準決勝 タイマゾワVS新井

息をのむほどに凄い戦いだった。何気なくテレビをつけてみると、オリンピックの女子柔道が映っていた。そこに現れた選手は、ROC(ロシア)のタイマゾワ選手と日本の新井選手だった。

2人はこれまで勝ち上がり、準決勝で対戦。つまり2人ともベスト4まで上がってきたのだから、凄い戦いになるだろうとは思っていましたが、まさかここまでとは思いもよりませんでした。

序盤から激しい組み合いと、技の掛け合い。柔道の対戦時間は4分間ですが、あっという間に時間は経過して、4分間では決まりませんでした。その後、延長戦のゴールデンスコアに入り、どちらかがポイントを獲れば即決着という状況下で、凄い緊張感の中、とても長い戦いになりました。

技の掛け合いから、新井選手が寝技を仕掛けて、タイマゾワ選手を追い込むも、守りが固く押さえ込みがすぐに解かれるなど、様々な素晴らしい攻防が続いていました。新井選手がタイマゾワ選手の腕を取り、関節を決められていても、タイマゾワ選手は体の柔らかさと、「まいった」を言わない精神力で、なかなか勝負が決まりません。

そして、死闘は16分以上も続き、とうとう終止符が打たれました。それは新井選手の「送り襟締め」が決まったからです。「まいった」を言わないタイマゾワ選手が、「送り襟締め」で気を失っての決着。死闘は驚きの終焉でした。

試合の長さは驚きの16分41秒だったそうです。1試合4分間なのを考えると、実に4試合分以上の対戦時間です。さらに驚いたことがありました。タイマゾワ選手は、新井選手と戦う前の試合も14分間の死闘を勝ち抜いて上がってきたということです。22歳という若さですが、なんと素晴らしい体力と精神力なのだろうと、敵ながら感動しました。

これだけ素晴らしい試合を見せられて、気がつくとぼくはタイマゾワ選手のファンになっていました。新井選手に敗れはしましたが、3位決定戦に進出したタイマゾワ選手を、自国の選手のように応援しました。結果的に見事銅メダルを獲得して良かったです。

新井選手の決勝は、4分間の試合時間のなかで「技あり」のポイントを獲り、見事に優勢勝ちの金メダル!本当に素晴らしかったです。ぼくは普段、柔道をみる機会は少ないのですが、とても勝負がわかりやすく、見ていてとても心が熱くなるスポーツだと思いました。あなたはどのスポーツが心に残りましたか?

今日も読んでくれて、ありがとう。


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