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竜とそばかすの姫

今日は映画「竜とそばかすの姫」を観てきました。

この映画のYouTubeで予告を見たり、完成披露の動画を見たりして、とても気になっていた作品です。監督は「バケモノの子」や「未来のミライ」など数々の作品を手がけた細田守さん。声優は中村佳穂さん、佐藤健さん、成田凌さん、そして、ぼくの好きな俳優、染谷将太さんも声で出演しています。

作品の主人公は、子供の頃、不慮の事故で母親を亡くし、大好きな歌が歌えなくなってしまった内気な女子高生すず(中村佳穂)。アズという自分の分身を使ったバーチャル世界「U」の中で、Belleとして自分を開放させ、歌が歌えるようになります。すると、すず本人が思いもしないほどBelleは「U」の世界で人気者に。

そこへ現れた竜と呼ばれるアズ(佐藤健)。「U」の世界では、乱暴で悪な存在とされていました。わかりやすくいうと、「世界で1番の嫌われ者」。竜の本当の素顔を誰かなのか?世界中が彼のオリジン(リアル世界での竜)をあばき、晒そうとします。そんな竜とBelleがバーチャル世界とリアル世界での葛藤を描いたストーリーです。

感想としては、映像が美しかったです。すずの仮想世界のキャラクターのBelleは、「アナと雪の女王」のキャラクターデザインのジン・キムさんが手がけたそうで、本当に美しくて魅力的でした。そして、映画の中で魅力的なのは、デザインだけでなくBelleの歌声です。本当に素晴らしかった。中村佳穂さんの歌声にしびれました。この歌声は映画館の質の良い音声で聞くのがベストだと感じます。心に響く歌声とは、このことかと思うほどよかった。

細田守監督によると、モチーフは「美女と野獣」だそうで、劇中歌のBelleの歌声に乗せて踊るシーンがあるのですが、このシーンはまさに「美女と野獣」でした。

インターネットでの仮想世界「U」は、とてもぼく自身の創造力を掻き立てました。もう1人の自分として存在できる世界。とても面白い発想だし、この映画をみて思ったことは、今の技術が発展して行った先に、この世界は実現されるのだろうなと感じました。

そして、どれだけインターネットが発達しても、人の心の繋がりが1番重要なのだと思いました。血のつながりが大切だと思いがちですが、現実的にはそうでなかったり、難しかったりする世の中です。そんな思いをつなげてくれるインターネット、そして人の心。みんな自分の存在意義や、つながりを求めて生きている人間。ぼくたちはどんな状況でも孤独ではないのでしょう。世界のどこかに分かり合える人がいる。そう思うと世界は素晴らしいと感じます。この映画、ぼくは好きだな。

今日も読んでくれて、ありがとう。


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