焼きあがった食パン

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(写真:食パン型からパンを取り出す滋さん)

威勢の良い音

ガシャン、ガシャン。

食パンの型から蓋を取り外した時に威勢の良い音が厨房に響く。

右手で持っているかき出し棒を、食パン型の蓋の出っ張りの部分に引っ掛けて、窯から食パンを取り出しているのは天狗堂海野製パン所三代目の海野滋さん。

左手で持っているのは古いエプロンでつくった布。食パンの型に負けないくらいの年季が入っているそれでしっかりと型を掴む。
右手で持っているかき出し棒を使って、手慣れた手つきで次から次へと蓋を外していく。

水の上を歩くような感覚で

その後、コツンと食パン型に衝撃を与えると、型からコロンと出てくる。

熱々の食パンを手で持つような、いや、持たないような、それくらい微妙な加減で後方にある棚に乗せていく。
滋さんはこの作業を「水の上を歩くような感覚で…」と例えて話してくれた。


窯から出てきたばかりの食パンは想像以上に熱いはず。
手で完全に持ってしまうと熱いので、バレーボールのトスみたいな感じで軽やかに棚へ移動するって感じだという。


■天狗堂海野製パン所
住所:京都府京都市中京区壬生中川町9
電話:075-841-9883
定休日:日、祝
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