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有機的道路

こんにちは。

深夜にコンビニへ行き、お酒とおつまみを買う。
その行為からして、不健康、不節制そのものである。
月末には東京へ行くというのに...!
ちなみに、反省はほぼしていない。

近くのコンビニへ向かう道で、面白いものを発見した。

コントラスト道路

見事にコントラストになっている道路の一部分だ。
白、灰、黒、色彩もちゃんと統一されている。
まぁ、コンクリートだから当たり前なのだが。

向かって左側が側溝の新しい部分、右上が古い部分、右下が道路だ。
場所によって使う材料も違うのだろう。

ふとこれを見たとき、面白いな、と思った。
色彩が見事なのもそうだが、この場所は、過去と現在と未来が同居しているのだ。
僕は「有機的だな」と思った。

セメント、アスファルト、コンクリートは、無機物だ。
そのため、目に見えて変化することはほとんどない。
大抵は、長い月日を重ねて、ゆっくり劣化して行くものだ。

しかし、この場所の状況は興味深い。
新しいコンクリート、現役のアスファルト、古いコンクリート。
側溝と道路。
ここでは、時間と役割が混在していながらも、密接に連携して一つの機能を保っている。
だから僕は「有機的だな」と思った。


モノと人間との関わりを探る人類学がある。
我々人間にとってモノとは何か、関係性を分析し、ひいては人間とは何かを考察する。

僕が立ち会った、時間と役割を超越したこの場所とコンクリートは、
人間の営みと社会の存続を予感させた。

必要がなければ、補修はされないわけで。
しかし全部を改装することは困難なので、できる範囲で。
合理的に計画した結果、ツギハギのようになってしまったのだ。
なんだか少し微笑ましい。

ただの道路だと思っていたものが、ある部分を観察することで、流動的に見える。
コンクリートは生物である、とまではいかないが、それに近い感覚を得た。
不変不朽だと思っているものも、ゆっくり、じっくり、変わっていく。
改めて「どうしようもなさ」を垣間見た気がした。

ところで、撮影場所は普通に民家の目の前である。
家のまえで深夜にスマホで地面を撮影する男性...。
いや、普通に不審者だな。
どうか、バレてませんように...!

さようなら!

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