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捨てる神ありゃ拾う神あり

恋、それは喜びの季節。

それは芽吹きの春のようであり
情熱の夏のようであり
うつろう秋空のようであり
冬に舞う小雪の煌めきのようであり・・・

そして甘美な感情は人の心を惑わせ、時に人生を狂わせます。

どのくらい人が狂うかと言うと・・・

「恋」のポエム集(443102件)*切ない気持ちのあなたへ*NOTE15

このくらい(真顔)

今回は恋愛ネタということで、冒頭の文章に使えそうなポエムを探してみて後悔しました。

最初のポエムを引用してみましょう。

葡萄色の夜明けは街灯りをひとつひとつ消す魔法使い
こんなに朝早く目を醒まし君へ恋しさ今日も明けゆく

「恋」のポエム集(443102件)*切ない気持ちのあなたへ*NOTE15

ヴぉええええええええ!!!!

おろろろろろろろrrrrrrr(口から砂糖を吐き出す音)

いや~、1個目からイッちゃってるねえ~、これ。

ポエムにマジレスもアレだけど、「葡萄色の夜明け」の一言目でもうスベってる気がします。

上手いことを言おうとして上手いこと言えてない感じ。

仮にも他人の共感を得たいなら、「は?どゆこと?」って思われた時点で負けなんですよね。

まあ見ず知らずの人のポエムにダメ出ししてもしょうがないので、話を進めます。

さて、恋というのは上手くいくこともあればいかないこともあります。

要するに「捨てる神ありゃ拾う神あり」といったところです。

というわけで、私が大学時代にとあるイベントを通じて捨てる神と拾う神に立て続けに出会った話でもしましょうかね。


捨てる神

私は大学時代に、とある意識高い系のイベントを手伝ったことがあります。

そのイベントは色んな大学の子が集まるので、文化祭効果がいかんなく発揮され、どいつもこいつも頭の中が色々と芽吹いていました。

私が把握しているだけで5組くらいカップルできたぞ・・・

で、私もミナちゃん(仮名)という子に一目ぼれというヤツをして食事に誘ったりしました。

そしてある日ミナちゃんの方から「見たい映画がある」というお誘いを受けたんですね。

そんなもん即断即決で行くに決まってます。

映画というのは何を見るかではありません。誰と見るかです。

で、当日、ダイの大冒険のポップ並みに鼻の下を伸ばしながら映画館でミナちゃんと合流し、「今日は何の映画を見るのかな?」と聞きました。

そしてミナちゃんからチケットを渡されます。

佐賀のがばいばあちゃん

もう一度言います、佐賀のがばいばあちゃん

は?え?何この映画?

遠まわしに「お前は眼中にねえ」とでも言ってんのこれ?

「な、中々斬新なチョイスだね・・・(震え声)」

「うん、なんかタダ券もらっちゃったから」

悪意なき天然娘の言葉は時に凶器となります。

今にして思えば、この純度100%の天然娘は、駆け引きを分かってて惑わしてくる小悪魔よりよほど悪魔でした。

いや天然てマジで怖いわ。

しかし恋は盲目とはよく言ったもので、ミナちゃんの天然思わせムーブに振り回されて私は大ダメージを負いました。

そうして失意の底にある私でしたが、全く予期しない火遊びが始まることになります。

拾う神

ここからはミナちゃん(仮名)に代わりまして、アケミちゃん(仮名)がお届けします。

ミナちゃんもアケミちゃんも同時期に同じイベントで知り合った子です。

アケミちゃんとはすでにある程度仲はよかったのですが、ミナちゃんの一件が終わったあたりから何か急に距離が近くなってきました。

こっちは先ほどの天然娘とは違い、計算された小悪魔タイプです。

同じイベントで知り合った男友達は、

「アケミは男への甘え方を知ってるよな」

と言っちゃうくらいです。

で、何で私に接近してきたのかよく分かりませんが、割と気が合ってしまいました。

そしてあれよあれよと言う間に、アケミちゃんが私の家に泊まりに来ることとなります。

あれ?アケミって確か彼氏いたような・・・

気のせいではありません、分かり切っていたことです。

しかし、据え膳食わぬは武士の恥という言葉があります。

そしていよいよお泊りの前日、アケミは私に電話をかけてきます。

アケミ「ねえトモ君、紐パンとティーバックどっちが・・・」

私「ティーで」

アケミ「え?」

私「ティーバックを所望いたす」

アケミ「あっ、はい」

そして当日、と言いたいところですが・・・

ここから先はさらに危険な領域に突入するのでここまでです。

いやほんと、今日登場する女の子の中でアケミがダントツで一番面白いんだけど、内容が過激なのでnoteに書けないんですよね。

ちなみに私が「背徳感は最高のスパイス」などと倫理観のぶっ壊れたことを言ってもアケミはキャッキャとはしゃいじゃうような子でした。

そう言えばアケミの彼氏は野球部とか聞きましたが、今にして思えばよく五体満足でいられたな私。

あんなリスクのある火遊びに迷いなく首を突っ込んでたなんて、若さゆえの勢いってすごいんですね。

オマケ:死体蹴りをする神

さて、ここからは例のイベントで知り合った中田君(仮名)とカヨちゃん(仮名)の話となります。

この2人もイベントで知り合い、いつの間にかくっついておりました。

リア充爆発しろ

で、この2人は絶滅危惧種レベルの純朴な子たちでした。

特にカヨの方は、飲み会の勢いで誰かが上半身を脱いだだけで顔真っ赤にして伏せちゃうくらいの昭和基準の純朴さです。

あ、私は脱いでませんよ。

男同士のポッキーゲームというクソみたいな罰ゲームならやらされましたが・・・

さて、そんな童〇と処〇の純朴カップル、ハメを外しがちな大学生たちが放っておくわけありません。

とある年末、私は中田君を襲った悲劇に息を呑むことになりました。

忘年会の時に私は、周囲の何人かが中田君を煽ってカヨの家に突撃させた話を聞いてしまいます。

それもクリスマスに特攻させたそうで、「ここで”男”にならなくてどうするんだよお!」と煽り、終電後の時間に中田君をカヨの家に特攻させたらしいです。

いや、カヨの純朴さを考えたら人前で手をつなげるかどうかが怪しいレベルなのに、そんなに色々すっ飛ばして受容できるわけないやろ・・・

案の定、中田君は散ってしまいました。

ていうか、いくらなんでもそのくらい想像力を働かせろやお前ら・・・と思っても後の祭りです。

そして気が付いたらこのカップルは別れてました。

時は進んで、社会人となった私はカヨを含む4人ほどでランチを食べてました。

カヨと話すのも久しぶりです。

私「そう言えばカヨ、中田とは連絡取ってないの?」

カヨ「うん、それにもう新しい彼氏できたし」

聞けば仕事関係で新たな出会い、新たな恋を見つけたとのこと。

私「そりゃよかった、充実してそうで」

カヨ「うん、私、生まれて初めて本当の恋を知ったかもしんない」

・・・

いや中田が可哀想だるrrrrぅおおおおお!!!!!(巻き舌)

ていうか怖っわ!

女って怖っわ!

いやほんと、ひどい死体蹴りを見てしまった・・・

中田、強く生きろ・・・

恋の喜びに目覚め、愛の厳しさを知った男、中田のお話でした。

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