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思考、感情、衝動、行動(肉体)を同一化させない。別々の生き物として扱う。

夜明け前4時15分に目覚ましに起こされる。「起こされる」と言っても自分でセットしているのだが。「眠たい。明日から4時半起きにしようかな。あと15分だけ寝たい」と思考や衝動に誘惑される。

頭でそんなことを考えながらも、もうひとりの自分である身体は、目覚ましを止め朝の決められたルーチンを進めていく。
目覚ましが鳴ると3秒以内にはテーブルの上の目覚ましを止める。部屋は暗いままテーブルの決められた位置に前日から用意しているサプリを水で流し込む。その間30秒から50秒。その頃には誘惑してくる思考はおとなしくなり、衝動は治っている。

決められたプログラムが動き出すと身体は自動的にそれを淡々とこなしていく。
思考、感情、衝動は脳という入れ物に収納されていて、その脳は身体の上の方に置かれている。身体はその脳を運ぶ。

薄暗い玄関で靴を履く。足が靴の中で泳がないようにキツく紐を絞める。長く余った靴紐の先端はV字に編み込まれている紐の間に通し、走っているときにブラブラと暴れないようにする。
このとき思考は一つひとつの作業を確認するとても優秀なマネージャーとなる。「もう少し寝よう」とか「今日は外に出るのをやめよう」とは言わない。自分の役割を忠実にこなす。このとき身体はそれに従う。

この数日、朝は冷え込んでいて、身体が温まるまで半袖のTシャツに薄いジャケットでは寒い。明日からまた長袖のTシャツにしようと考えながらも、身体は黙々と足を器用に交互に出し走っている。

脚の自動的な動きにはいつも心地よさを感じる。
薄いランニングシューズを履いているので、足裏全体での着地を心がけている。そして上体は若干前のめりにしている。あとは脚に任せると脚はリズミカルにスロージョギングをはじめてくれる。

脚はとても優秀だ。オレの希望やそのときの体調や体力、地面に合わせて対応してくれる。オレは脚に任せていればいい。心地よい脚のリズムを感じていればいい。

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