バーチャルと!たちんぼう
角丸な四角い顔したアルミの塊が、静かーにプラットフォームに入ってくる。
私の目の前にはお行儀よく並ぶ人。
柵とアルミの塊の扉の位置がピッタリとあったところで、両方の扉がスーッと同時に開く。
ラッシュ時が落ち着いたけれど、まだ微妙に人の多い車内。あいにく座れる場所はない。
人とはぶつからない程度に、吊り革に捕まって眠いまなこを擦ってる。
次の駅に到着すること、なんとなく見回すと立っている人々の視線は、椅子の座っている人たちの行動を観察してる。ちょっとモノをしまう人がいたら、次の駅で降りるんじゃないかって期待を込めてね。
それが私の目の前だったら、ちょっと嬉しい。なのに、しまった鞄からは別のものが出てきて残念。
次の駅へ電車は滑り込む
ふとその隣を見ると、ずっと目を閉じて座っていた人が、おもむろに立ち上がり、隣に立っていた人の顔が少し明るく輝いたように見える。
「なぁんだ、隣だったかぁ」と心の中でため息ついて…
隣に立っていた人が代わりに座れる。
次は大きな乗換駅
期待が膨らむ…
なのに、私の側に座った人は誰一人立たず反対側に立っていた数人が座れる。もちろん私より後に乗ってきた人もチラホラ。
結局終着駅まで、目の前の人は降りず私はずっと立ちんぼう。
まぁ、こんな日もあるよね。
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ヴーチャル世界でもさぁ、フレンドさん達がいるって入ったワールドで椅子とかソファ〜とかがあると、ちょうど人数分が埋まってて、「あっ!」となることがあります。
こういう時って、一人だけ立ってるってなるよね。
誰かがワールドを移動すると、空いた席に先に来ていた人が座ることが多いなって思う。
ヴーチャルだから基本的には座っているわけではないけど、なんか座ると落ち着きますよね。
これって面白いなぁ〜
ヴーチャル世界の感覚って、フィジカルとは違って、体の動きは伴っていないんだけど、その時の自分のアバター視点で物事を頭の中で構築するから、アバターが立ったままだとなんか疲れたなぁ〜って頭の中は認識しているのかもしれないよね。
そんなことを電車に乗っていて思ったので今日はショートを描いてみました〜
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