【マネーフォワード】2020.11期-本決算

【過去記事】マネーフォワード。2020.11期-3Q決算
https://note.com/tamojun51/n/n4844bd81ceec

【経営成績】

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★売上、58%超の成長。+41億円。
★逆に営業損失は拡大。▲3.5億円。
★進行年度の計画数値。売上は+30%の増収企画。
★一方、営業損失は大きく縮小。+16億円を狙いに行く。
★売上+58%超の増収はなかなか。もはや割とマネフォユーザも成熟してきている感などあるのかと思いきや。まだまだ30%増収のおかわり。
★それなりに元気な決算の印象ではあった。

続いて営業CF。

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★前期の赤字幅が大きすぎた感はあるが、赤字は大幅に縮小。+25億円弱。
★マージンも+40%改善。繰り返すが当決算が良いというより、前期の金遣いが荒すぎたように見えなくもない。
★以下、主な増減内訳。

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★買取債権の減少幅が大きい。+15.6億円ほども。
★営業投資有価証券の増加などある。▲2.1億円。
★未払金の増加で、+3.9億円。それなりに大きなCFの黒。
★11億円の営業CFの赤字。ただ前期と比較したら大分こなしやすそうな規模感に見える。とにかく前期の赤字はすごいという印象。

【財政状態】

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★自己資本比率 43%
★d/e Ratio 0.7倍
★流動比率 163%
★ネットキャッシュが+23億円。対総資産比率で10%超
★割と財務的には危なっかしい当社にしては、大分落ち着いている印象を滲ませるキャッシュの状況。d/e Ratioが微妙に高い気もするが、それでも、ネットキャッシュが黒字というのは当社ではあまり見たことがない。もっとイケイケで行って欲しいが。少し落ち着いてきてしまった?
★時価総額が2,277億円。どこにそんな価値があるのかは引き続き、よく分からない。

【各経営指標】

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★大赤字の計画のため、ROE, ROA, ROIC, EBITDAなどは計算不可。
★PBRが24倍と高いが、いつもほどの高値感がない。増資などにより資本増強が効いている感じ。
★配当などもちろんない。配当している暇があったら事業投資。借金しても、増資をしても、事業に投資する姿勢は買えると思う。

【総括】

★売上+58%超の成長。そして、30%超の進行年度の計画。まだまだ元気な印象を抱かせる。
★営業CF。大幅に改善さる。ただこれは当期が良かったというのではなく、前期の赤字が酷すぎた感。
★いつになく、健康的な財政状態。D/E RATIOが0.7倍と1倍未満であり、かつなんとネットキャッシュが23億円の黒字。いつになく安定している。
★時価総額が2,300億円弱という高値。そこまで価値があるというのがよく分からない。
★売上が150億円未満程度の会社で、この時価総額は高すぎるような感じがするが、そこらへんの評価は素人なのでよく分からない。ただ、若くて元気が良いので、そこらへんが評価されているのか。
★そろそろマネフォユーザーも成熟してきたのでは?と思っていたので、30%の成長は結構意外。もっと頑張れる余白あるのかもしれない。
★個人的には、経営にはもっとレバレッジかけて、冒険してもらいたい。そういう会社がこの衰退国家日本には貴重でしょう。若くて元気の良いとこ見せて欲しい。もっと。

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