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泣き虫の灯

この世でいちばん可哀想だよ
痛くて ずいぶん傷ついて
何のために生きてるのって
その声に もうかまってよ

死んだ目をしてるフリ
すり足気味な生活で
愛想笑いの舌打ちさ
心がとっても不細工です

冷たい毛布にくるまって
誰かの温度を待っている
ほんとは全てを知っていて
解っているのにここに居る
明日になればどこでも飛べるよ
今日はもう疲れたよ
どれだけ沢山笑っても
最後になると泣いている

ひとりぼっちで 強がりで
いちばん泣き虫なんだよ
意味がないから生きてるのって
大きな声で 叫んでよ

真っ赤に腫れた大きな目
靴下を半分だけ履いてるの
そしたら隣で笑ってほしい
どうにか身体が熱いまま

気づいたら毛布が暖かくて
拭えない思いが溢れてる
いつもは知らない顔をして
初めから遠ざけているのに
どうしようもなく会いたいよ
いつか消えちゃう前に
思いっきり笑って過ごせたら
最後には泣き虫になろう

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