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大雨休校の学校で、教職員は何をしているのか。

昨日の大雨では、市内多くの小中学校が休校になった。
安全第一に賛成なので、それ自体は良い。

一方、学校では朝5時の早朝(正確にいうと前日)から、雨雲レーダーとにらめっこをして、相当頭を悩ませていた。

1 学校の休校判断はどのようにするのか


荒天時、市内一斉休校というのは稀である。
地域によって、想定被害が違うからだ。
今回だって、浸水など心配な地域もあれば、全くそうでない地域もある。
だから、各学校の校長の判断に委ねられる。

しかし、「各学校の判断」は、データによって厳密になされるわけではない。天気予報はもちろん、近隣学区の小中学校との兼ね合いもある。

例えば、北小学校は休校にしたいが、同じ中学区の南小学校校長は休校にはしたくない、中学校も意見が違うという場合もあり、難しいのだ。


さらに、サクッと休校できないのは、給食の材料が注文済みだからだ。
持ち越しのできる食材は、栄養士と相談して献立変更となる。発注も変更しなくてはならない。
また、昨今アレルギー対応の必要な家庭への連絡も生じる。

このように、子どもの安全第一は誰もが一致する意見であるが、サクッと休校できないのである。


2 休校時、オンライン授業は必要か


これを読むあなたが保護者なら、オンライン授業を希望するだろうか。
我が子が一日テレビやゲームでダラダラ過ごすくらいなら、オンライン授業をやってほしい!という方もあろうか。

しかし、教員側から見れば休校時のオンライン授業ほどムダなものはない。
理由は3つ。

①全員集まらないので、授業を進められない。

結果、復習しかできない。

②授業日数にカウントされない。

オンライン授業は、課題提出、双方向やりとりなどいくつかの条件を満たさないと出席扱いにならない。
参加するのは、家庭のフォローがある子どもだけである。
よって、生産性が低い時間である。

③教員がいない

休校などの状況のときは、子どものいる職員は家庭で自分の子どもの面倒をみないといけない。
よって、職員が足りない。
それに、こんなときくらい、生徒がいるときはできない溜まりに溜まった書類の山を片付けたいのである。


3 休校でも仕事は山積み


保護者のあなたは、早朝、大雨の降る窓の外を見ながら、「学校から休校についての連絡が来ない。仕事もあるのに、どうしよう。」とやきもきした思いでいたこともあろう。
私も同じだ。
できるだけ早く、的確な判断を下したいし、そうしてほしいと思っている。

一方、このように学校では難しい判断を強いられていることも頭の片隅で想像してみてほしい。

そして、休校で教職員はのんびりしているわけではなく、
連絡を見ずに投稿してしまった子の対応、地域の見回り、旗ふりボランティア等への連絡、授業の再調整、溜まりに溜まった書類仕事などしているのだ。

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