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息子よ

僕には2歳8ヶ月の息子がいる。
可愛い限りで、目に入れても痛くないとはこのことだなと思う。
彼のためなら何でもやってあげたいと思う。そして最高のサポーターでいたいと思う。

その彼に伝えたいことは山ほどあるが、たった一つだけ伝えられるとしたら、このことを伝えたい。

「人は必ず死ぬ。そして、いつ死ぬかわからない。」

人類の歴史は500万年と長いが、そのなかで不死身の命を手に入れた人は一人もいない。全員死んでいるのだ。
自分がいつ死ぬか分かっていれば、心の準備ができる。しかし、それは誰にも分からない。
死は突然訪れる。朝、「行ってくるね」と言って、そのまま帰らぬ人になることは枚挙にいとまがない。

僕も4歳の時に大病で死にかけた。しかし、多くの人の助けでこの世に戻ってこれたし、その後の日常生活も多くの助けがあった。
今もその病気とは付き合い続けているし、今の医療では治ることはない。

とはいえ、自分のことを不幸だと思ったことはない。
むしろ、この病気に感謝さえしている。

何かに生かされているのだなと感じているからだ。
本当だったら、その時死んでいたかもなと思う時がある。
しかし、命長らえさせてもらっただけではなく、苦しいことも嬉しいことも経験させてもらえた。
そして、多くを学ばせてもらっている。有難いと思う。
ちなみに有難いとは「有ることが難しい」ということであり、奇跡のようなことなのだ。

そのようなことを考えると、今日一日を無駄に生きることはできないとの覚悟が定まる。

「今日を生き切る」

今日を生き切る人に明日が訪れる。その積み重ねが充実した人生を作るのではないかと思うのだ。

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