『魂の光』解説年間講座 第4回レポート(後編)
先週に引き続き、『魂の光』解説年間講座 第4回のレポート後編です。
種子のある瞑想と種子のない瞑想
「種子のある瞑想」とは、対象のある瞑想で、想念形態を形成する能力を持つメンタル体を用いる瞑想です。例えば、自分の呼吸に集中したりする瞑想がそれですね。
それに対して「種子のない瞑想」とは、対象のない瞑想ということになるのですが、どういうことでしょう?
もちろん私もその状態に達したことがありませんし、ヨーガ・スートラにはこの究極のサマーディとも言える「種子のない瞑想」に関していろいろ説明はありますが、読んでも「あ~、そういうことね。」とはなりません。
人間のマインドは本来、霊的なものを理解するようにはできていないので、「種子のある」瞑想を一段階ずつ進む必要があるようです。対象のある瞑想の段階を進むと、全ての知識が得られる台座に近づくことができるとのこと。
そして、やがて純粋な霊としての思考者自身の性質を理解するようになると、すべては視界から消え去り、ただ霊だけを知るようになる。次に、感情とマインドの両方を超越し、神自身だけを見るようになる、とのことです。
神と霊と私♪
種子のない瞑想を深めていくと霊や神と一体となっていくようですが、それはどういうことなのでしょうか。
下の図を見てください。人間の構造を表した図です。
なんだかウニみたいですよね。このウニの棘の1本1本が1人の人間です。ロゴス(神)と書いてある中心から黒い先っぽまでの1本の棘があなただと思ってください。普通の人は肉体が自分自身だと思っていますので、黒い先っぽ部分だけが自分になります。これだと、隣の棘(他人)とも中心の神とも距離が遠いですね。
瞑想を深めてパーソナリティ(肉体/エーテル体・アストラル体・低位メンタル体)の統御に成功すると魂と繋がることができます。パーソナリティ部分はグレーの色がついているところまでの三角形になっている部分なので、それより内側になると自分と他人が重なってきますね。
中心に進む(意識が深まる)ほど、他者との重なりが大きくなり一体感を感じるようになります。
そして更に瞑想を深めると、モナド(霊)と一体になり、最終的にはロゴス(神)と一体になり、ワンネスの世界になります。私もあなたも神も一体です。
『魂の光』でも高位の瞑想状態について下記のように書いてあります。
神の生命は一つであり、その生命は小宇宙の原子の中にも大宇宙の原子の中にも鼓動しているということを認識するのである。
その生命と彼は一体であり、彼はそれを自分自身の存在のハートに見つけ、そこで彼は究極の原初の原子の中に見られる神の生命と自分自身を融合することができる。
つまり、自分自身が太陽系の生命であることを知るまでに認識を拡大できるのである。
なんだか壮大すぎて想像できないですかね?
前にも書きましたが、自分の細胞も自分だと思えるのと同じように、自分は太陽系の生命の一部なのだと思える、ということだと思います。
第一の書終了
今回の講座で『ヨーガ・スートラ』の第一の書までが終了したようです。
ということで、ここまで習ったことのおさらいと感想を書いてみようと思います。
ヨガ知識ほぼゼロでスタートしたので初めは先生の言葉が宇宙語のように感じて全く頭に入ってきませんでしたが、この4か月間でやっとこさ慣れてきた気がします。
まずYOGAとは「チッタ(心)のブリッティ(作用)をニローダ(止滅)する」ことだということを知り、5種類のチッタのブリッティについて学びました。そしてそれをニローダするには、アッビャーサ(繰り返し反復して努力すること)とヴァイラーギャ(離欲)が必要であることを知り、実践の方法として瞑想の種類とステップを学びました。
ここまででだいぶお腹いっぱい。サマーディへの道のりの長さと厳しさがわかって心の止滅の前に思考が停止しそうです(あ、思考停止するのは良いのか・・)。
その後、瞑想が得意でなくてもイーシュヴァラ(父なる神)への献身とマントラを唱えるジャパ瞑想によっても障害を消すことが可能であると知り、その障害が何かについても学びました。
そして今回の種子のない瞑想についての理解(←理解できていないけど)で総仕上げという感じでしたが、結局は地道に「ラージャ・ヨーガ」の8つのステップを実践していくのがサマーディへの道、だということだという理解に達しました。
この講座を受講しての収穫としては、「エソテリック・ヒーリング」の講座では魂と繋がることを現実的な目標として捉えられていなかったのが、魂に繋がる方法を科学的に実証されたステップで見ることで現実感あるものと思えたことと、一瞬でも魂と繋がることができれば直観を得られるのだとしたら努力する価値があると思えたこと、ですかね。あとはサンスクリット語の響きがカワイイというのを知ったことですね☆
第一の書まではラージャ・ヨーガの概要だったようで、第二の書~第四の書はもう少し具体的なHOW TOになるようなので、また楽しみです。
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