マガジンのカバー画像

着物をリメイクして日傘を作る作家の活動記録

36
着物リメイク日傘作家としての日々の活動記録や作品に込めた想いなどをまとめています。
運営しているクリエイター

#オーダーメイド

幸せの数珠つなぎ。ウエディングドレスで繋がるご縁が再来!

今日はこの話題についてお話していきます。 :+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:-・:+:・:+: ウエディングドレスへのこだわりさて、ウエディングドレスを着たいと思ったら、まずどんなことを考えますか? もう10数年も前のことになりますが、自分のケースを思い返してみると、「どんなドレスを着たいかな?」というざっくりとしたイメージから始まって。 お式の準備が進むにつれて、どんどん具体的になっていきました

雨コートの着物を日傘にするメリット

雨コート(アマゴート)って知っていますか? 雨の日に大切なお着物が濡れないように着る、いわゆる着物版レインコートだそうで。 素材は色々あるらしいけれど、柄はわりとシンプルなものが多く、雨除けの撥水加工がしてあるものも多いとか。 あくまでも主役をサポートする脇役的な意味合いかな。 さて、そのアマゴートで日傘を作ってほしいという依頼がきました。 アマゴートのことは聞いたことはあったけれど、実際に見たり触ったりするのは初めて。 なので、もしかするとスタンダードじゃないか

幸せの記憶♡ウエディングドレスを日傘にリメイク

昨年末、お問い合わせを経てオーダーを頂いていたウエディングドレスから日傘へのリメイク制作。 ようやく完成しましたー! 元はこんな素敵なドレスだったのです。 ドレス全体にちりばめられた繊細な花模様の刺繍レース。 光に当たると、ビーズがキラキラと反射して、とても綺麗でした。 そして、背面の大きなおリボンが印象的。 日傘にリメイクするにあたって1番頭を悩ませたのは、このリボンの部分をどう生かすかということ。 さすがにリボンは大きすぎて、そのまま日傘には付けられないので

アップサイクルはひと手間の魔法!30年分の思い出と共に生まれ変わった姿をお届けします。

2022年という新しい年が始まって数日のこと。 1通のお問い合わせを頂いた。 「スカートをバッグにリメイクなさった記事を読んで、メール差し上げました。 私も思い出のあるスカート(元はワンピースだったものをスカートにして30年近く活躍したもの)がついに限界で、もう洋服としては使えなさそうなので、次はバッグにしたいと思っていたところでした。 裁縫は大の苦手で、自分では絶対できません。 頭にあったデザインが、ちょうどこのサイトでみつかりメールさせていただきました。 日傘

贈られる方(使う人)のイメージを聞いて日傘で表現する難しさと面白さ

ある日傘のオーダーを頂いた。 通常は日傘の素材となる着物等を、アトリエまで事前に送ってもらうのが原則。 けれど、今回はそうではなく、プレゼントとして贈りたい相手のイメージに合う日傘を作ってほしい (材料も当方用意)という。 キーワードを元に完成イメージを組み立てる私は贈り主(Uさん)のことはよく知っているが、贈られる側の方(Yさん)とはお会いしたことがないという状況。 ただ、Yさんは以前から私の着物日傘のことをご存じで、「いつか欲しいなぁ」と言ってくださっていたとか。

形見の着物を日傘に。「着られない」でも「捨てられない」を形を変えて「使える」にする方法

今日はうれしい日。 完成した日傘を、ようやくお客さまに手渡しできた♡ ご依頼を頂いてから、数か月も経ってしまったけれど(汗) とても可愛く仕上がったので、早くお披露目したかったのだ。 ってことで、早速今日はその着物日傘をご紹介。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ お母さまの形見の付け下げ。 白地にお花柄が、繊細で素敵。 元々淡い水色の着物だったけれど、褪色してしまったのだそうで。 「やっぱりこれは着られないなぁ」と思われたけれど捨てられず、そのまま保管しておいた着物。

「模倣」と「創造」

先日1件の問い合わせがあった。 内容としては「日傘の作り方を教えてほしいが、今後レッスンの予定はあるか?」というものだった。 数年前まで、日傘制作と並行して、日傘づくりのレッスンを不定期でリクエスト開催していた。 今は新規申し込みを一旦休止しているという状況。 ◇ ◇ ◇ ◇ 私は、昔から人に何かを教えることは好きだった。 だから数年前であれば、「もちろんいいですよー!」と快諾していたけれど、今回は早々にお断りした。 断った理由の2つは、お問い合わせ頂いた方にそ

最近作った着物日傘のご紹介

リメイク作家としての私の仕事は、主にお客さまからオーダーを受けて、日傘をお作りすること。 1番多いのは、着物を素材としてリメイクで日傘を制作するケース。 その着物は、お祖母さまお母さまと3世代に渡って受け継いでこられた小紋の着物でだったり、ご自身が成人式で着られた振袖だったり。 着物が大好きだった亡きご家族の形見の着物を、「形見分け」という形で、10数本の制作依頼をお受けしたこともある。 そんなオーダーの中から、今回は最近オーダーを受けて作った3本をご紹介したい。