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初めて人を雇うことになった

2023年の目標のひとつだったので、実行することができて、素直に嬉しい。僕の小学生の頃の通知表は、ずっと協調性△だった。中学ではしっかりと自我を拗らせて、1人ポエムを書いていたし、高校でも孤高がイケてるという価値観は変わらなかった。

初めてチームを意識したのは、学祭で友達とカフェをやったとき。気心しれている仲間と協力して、共通の目標に向かうことは、1人で行うそれに比べて、圧倒的な満足感を生むんだと実感した。

その後も漫研の部長をやったり、ライトアップで後輩を育てたり、仲間を作る楽しさと、難しさはある程度経験してきた。2020年にライトアップをやめてTypicaを始めたときは、もう一度初心に帰って、自分の才能だけで食っていきたいと思っていた。だから人を雇うことは毛頭考えていなかったし、ミニマルに経営していくつもりだった。

しかしながら3年近く営業してきて、結局人は人と協力することでしか、自分のキャパ以上のものは発揮できないのだと痛感した。Typicaが忙しくなるにつれ、天井を感じる機会が増えた。キャパに収まるように縮小するか、人を入れて、拡大(チャレンジ)するか、どちらかを選択する必要に迫られていた。

カツカツで営業していると、やりたいアイデアなどがあっても実行に移せない歯痒さがある。余裕を作ることで初めて、新しいことにチャレンジできる。ルーティン化された日々は、愛すべき日常だし、現状維持だけをしたいという想いに駆られるときもある。しかし僕はまだ若いし、やりたいこともある。ならば安寧とした日常に満足せず、行動に移してみるべきだろう。

いいチームを作ることは、この先の人生の大きな命題の一つになると感じている。ホモサピエンスは群れることで生態系のトップを取ることができた。僕の個人的な感覚だと、個の力で通用するのは30歳半ばくらいまでで、そこからは如何にいいチームを作れるかが、熾烈な資本主義社会に於いて重要となってくる気がする。とてもとても小さな一歩だが、協調性△だった僕にとっては大きな一歩だ。

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