永田メール事件を引き合いに出す人たち

 自分たちがそうであってほしい記憶だけはちゃんと覚えているようですが、文書の出所の信頼度が全く違うという、当たり前の事実すら認識できていない。もしかして、これはまずいと感じているから必死なんですかね。

 今回の内部文書は、総務省の官僚が小西さんに、民主主義にかかわる、内閣によるマスメディアへの圧力という横暴を正すため、質問してくれと出したわけで、堀江モンの会社の社内メールなどとは、出所の曖昧さが全く違うでしょう。

あと盗聴しなけりゃ無理だろうというのも、おかしな話です。総務省の意向を無視して、特定番組と放送局にプレッシャーをかけるべく、放送法の解釈を変えるような回答をする「総務大臣」は、当然、安倍さんの意向を確認するでしょうし、安倍さんとの電話のやり取りは総務大臣が管轄する総務省に説明されるでしょう。しないほうが変。 

「電話の内容を記録した」ということは、高市さん本人、もしくは高市さんに近い誰かが、電話での会談内容を総務省に伝えたというだけのことです。 

高市さんが流石だと思うのは、安倍さんが既に故人になっていること、そして電話での会話という、確実に一言一句証明するのが難しいであろうところの真偽だけを強調して、文書全体の真贋チェックに使おうとしている所。

実際に圧力をかけた本人=礒崎陽輔元参院議員、安倍政権の首相補佐官が、既に認めているところと合致する資料だけで、管轄する総務省を使って、特定の民放局の報道番組の内容に、政権内部から圧力をかけた、というのは、紛れもない事実でしょう。

これを問題にしない言論人というのは、マスコミなんて政府に都合のいいことだけを述べてくれたらいいと思ってるのかな。大嫌いであろう中国共産党によるマスコミ統制やプーチンのメディア支配を援護してるのと、本質的に同じです。 もちろん程度は全然軽いですが、この段階でまだすんでいる状態=エスカレートする前に問題視して、より強い言論統制に結びつかないよう、厳しく批判すべきでしょう。

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追記です。 私も詳細全部読んでいなかったので、もう一度ダウンロードした書類を、拝見しました。いやぁ、見れば見るほど、ここまで記録するのかと思うほど、いかにも官僚らしい「本物」に思えます。で、やたら一部で騒がれている、「盗聴でもしたんですか?」という批判は、やはり的外れとしか言いようがなかったですね。普通に内容を見れば、精査するまでもなく、盗聴した、しないなんて、完全に的外れな意見。高市さん、わかっててやってるとしたら、やっぱり有権者舐めてると思う。

小西氏が入手した内部文書

上の書類の2P目に、安倍氏と高市氏のこの件について電話で会談があり、電話会談の結果(内容)を伝えたのは、
3月9日に 「大臣室の平川参次官」が、安藤局長に
3月13日に、「官邸の山田総理秘書官」から、安藤局長に。
で、「安藤局長が聞いた内容」が記されているわけです。

3月9日の詳細が、70枚目。
3月13日の詳細が、71枚目。

高市サイド、安倍サイドから、局長に電話会談の内容説明があり、
簡潔に言うと、安倍さんはGOを出したということ。

総理と大臣の会話を盗聴したものを、内部文書に書くわけがなく、
盗聴がどうだと騒いでいる人の思考過程が私には理解できないです。

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