議員たるもの発言は気をつけるべし

オフレコなんか公的立場にある人は存在しないと思った方がいい。
政治家はツイッターやSNS等、あるいは選挙演説で大げさな台詞や喩えを使うことはよくあるが、殆どの場合、思った通りの効果は得られない。

特に公人が何かを批判する場合に喩えを使うと、大体悪い方に働くと思う。
これが一般人では許容されても、立場のある人の難しさである。

政治家が、普通の言葉で批判するなら、やはり知らない間にそれを見ている一般市民も、知らない間にその言葉を真似ると思う。もちろん、言葉の過激さが当たり前で、むしろその過激さで注目をあつめるのが普通になっているネット空間では、止めようがないが。

公人とか、立場のある人の発言に、まして記者相手ではもはやオフレコは存在しないと思った方がいい。 

以前から感じているが、立憲民主党は、無党派層の票が必要なのだ。それを意識しているなら、(まぁ全ての野党に言えると思うが)、批判する時の言葉を特に選ぶ必要がある。

一般人のように、つい気持ちよくなって調子に乗ってしまってはダメなのだ。本当に怒っていた(芝居が多いのだが)としても、言葉の選択はとても重要だ。

政権与党との政策での対決姿勢を強調するのは、侮蔑的な言葉や相手を見下すような言葉を使うこととは違う。 多くの場合、マイナスにしかならない。発言に対する反応は、ネット空間における支持者の数量的力関係がそのまま現れる。だから野党議員には常に、与党議員以上の思慮深さが常に求められるのだ。

強い言葉を使うなら、喩えずに批判した方がいい場合が多いのではなかろうか。お笑い芸人やコメンテーターとは違い、政治家が政治的事柄について発言する時、小説やコラムのような修辞法の技巧を期待しているわけではない成田某のような真似をする必要がないのである。




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