イスラエルというテロ国家による、敵対集団の要人暗殺を批判しないなら

 あらゆる国家による、いかなる国際法規を無視した非合法犯罪も正当化されるべきだろう。そのほとんどは、それぞれの国家においては、自国防衛、もしくは自国の政権中枢の保持のため(つまりは自国民のため)という言い訳が成立するからだ。

イスラエル政府の関与がなかったとは、ほとんど考えられない、(そしてアメリカやイスラエルを支援してきた国々も当然、情報は掴んでいたと思うが)イスラエルを支持する国家にとってはテロリストであっても、パレスチナ人が正当な選挙で選んだ、自治評議会議員の政治家集団(日本における、国会と政党、政治グループ)でもある、ハマスという組織の最高指導者を、イスラエルという国家が非合法な手段で暗殺する行為を批判しないなら、プーチンが関与していると思えるいかなる暗殺も、北朝鮮や中国、いやありとあらゆる国家が関与してきた、あらゆる国家犯罪も、私は批判できなくなる

イスラエルというテロ国家による、敵対する組織要人の暗殺に対して、日本政府がいかなる表明をするのか見てきたが、これで精一杯である。残念で仕方ないが、理由もわかりきっている。きっと政府は「日本国民のため」というであろう。

もしそうならば、今後はもういかなる他国の行為も、日本国民に直接的な関係がないなら一切批判しないことだ。イスラエルが他国でどれだけ暗殺行為を繰り返そうが、どれだけ国連の勧告を無視し、入植という略奪行為を、数十年続けてきても、関係ないのだから。

イスラエルというテロリスト国家の悪行に、見て見ぬふりを続けるしか無いならば、ロシアが元々は同じ国家であったウクライナに侵略する事に、日本政府が文句を言っても始まらないだろう? 中国による台湾への圧力?元々一つの国家ではないか。これらへの批判は、自国と超軍事大国との緊張関係を、さらに作り出しているに過ぎない。

イスラエルのように突然、世界に散らばっていたユダヤ教信者を集めて国家を作り、元々その地にいた人々を、彼らの宗教というファンタジーの記述を根拠として、土地を略奪し迫害するのと、どちらの罪が重いかなんて、わかるわけがない。

では、なぜイスラエルの悪行は断固として批判せず、ロシアや中国なら、大騒ぎするのだ?

イスラエルを批判したら、このテロ国家は、日本政府の要人だろうが、一般人だろうが暗殺するテロ国家だから、危なくて批判できないか? それとも、イスラエルと親密な最強の超大国であり、日本各地に軍事基地を作り文字通り、好きに使える軍事要塞にしている、アメリカという宗主国が怖いからか?






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