結局何もできない日本政府

つまり、中国と経済、文化等、民間レベルでどれほど交流を重ねようが中国政府はいつでも日本人を嫌疑不明の理由で突然拘束し、逮捕し、密室裁判で犯罪者として何年も収監できるが、日本政府は何の手も打てない。

それが、現在の政府レベルでの日中関係という事実だろう。

あくまで推測しかできないが、少なからぬ人が、今回のスパイ容疑による拘束は、岸田総理が中国大使が離任する時の面会を断った、意趣返しだろうと感じているはずだ。

これこそ、毅然とした外交とでも思っていたのだろうが、邦人への拘束で、外相が自ら「お願い」に訪中することになったのが現状だろう。

台湾や、ウイグル問題で中国を批判する前に、中国政府による不当な日本人拘束を、日本政府は常に第一に問題にすべきだし、国民に注意喚起を徹底すべきなのだ。マスコミもそうだろう。

つまり、中国政府は、いつ何時でも、日本人を恣意的な法律の運用で拘束し、犯罪者として長期にわたり収監するという、そのままの事実である。

https://jp.reuters.com/article/idJPKCN0RU06C20150930

https://jp.reuters.com/article/idJP00093300_20151013_00720151013


そして、日本政府は、このような事態になっても、ほぼ「何もできない」ということを認め、日本人が中国に渡航するときは、いつ何時でも拘束される可能性があると、公表し、日本のマスコミは周知徹底すべきだろう。



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