ロシアを勝たせてはいけない
一国会議員(しかも与党ではない)鈴木宗男氏の政治活動が、ロシアとウクライナの戦争の行方に影響する力があると思えないため、何を言おうが私はあまり興味がないし、一野党が除名しようがしまいが別に構わないと思っている。
おそらく鳩山氏や森氏も、機会さえ与えられれば、総論としては鈴木氏とほとんど同じような発言をするのではないか。
政治家によって世界観や国際情勢の評価、予想は違って当然であるし、そもそも政治家の本音など、誰が本当に知ることが出来るだろうか? 一般国民には不可能だと、私は思っているので、推測でしか語れないのだ。
彼がマスコミ向けに語ったことは、戦況の見立てとしては、むしろ同意するぐらいであり、事実ウクライナへの援助がなくなれば、ロシアが圧倒的有利な状況を保ちながら、いずれは停戦になり、「プーチンの侵略戦争は、ロシアの勝利に終わり、ロシアは領土を拡大した」という成果と事実だけが残る。
だからこそ、その発言で私が絶対に同意できない点は、
鈴木宗男氏が、「現状のままロシアがウクライナと停戦のテーブルにつき、今の勢力図が、又次の紛争や戦争が始まるまで、固定化されるのを良しと考えている」 のが明らかという点である。
つまるところ、鈴木宗男氏は、より強い国家が、他国を軍事力で侵略し領土を広げるのを政治家として肯定し、他国はそれに関与するべきではなく、見て見ぬふりを続けるしかなく、日本はそれに追随すべきであると言っているのだ。