反省、謝罪、抗弁は辞職してから

 どのような形であれ、政治資金収支報告書への未記載、改竄によって有権者が確認できない裏金を手にした国会議員は、それに本人が気づいていた時点で全員、我が国の国会議員として失格です

この問題の本質なんて、実際はものすごく単純な事です。国会議員として不適格な人が、国会議員に選ばれている。それだけです。

だから有権者がすべきことは、一つだけです。政治資金規正法を破った議員は辞めてもらう。辞めないと言うなら、有権者はあらゆる手段を講じて辞めさせなければいけない。今のまま、彼らに国会議員という権力を委託していては、いけないのです。

政治資金規正法を守らない議員達の個々の理由なんて実際の所有権者が知る必要もないはずです。彼らは全員、成人、大人です。政治資金規正法を守ると、自分が殺される議員なんて、一人も存在しないし、政治資金規正法を守ったら、家族に危害が及ぶ議員も、一人も存在しません。政治資金規正法を守ったら、有権者に不幸が起こるはずもありません。

自分たちを規制する法を破った国会議員は、その職を全うする資質がないのだから、議員を辞めるしか無いのです。起訴する、執行猶予をつける、実刑を課す。それは、法という権力を行使する側の仕事です。

一方で、彼らを選び、政治権力を委託した有権者側が最初にするべき事は明確です。彼らの言い訳を聞いてあげる必要も、その意味もどこにもありません。罪を問う問わないではなく、その職に必要な能力(それも、あまりに基本的な)が、なぜか彼らに欠けていたのです。個人としてどれだけ、他の能力が優れていようが、あるいは、誰かにとって「立派な人」であろうが、全く関係ないです。

それが完全な、手続き上のミスでありすぐに訂正したと明確でない限り、考慮すべき理由なんて、本当にどこにもありません

大げさでもなんでも無いです。チューブの差し込みを間違う医者は、医者として不適格だし、生徒をいじめという集団犯罪から守らない教師は、教師という職にあるべきではありません。 犯人を先輩だからと見逃す警察官は、警察官であるべきではないし、社内の空気を読んで嘘の報道を続けたり、あえて記事を書かないようなジャーナリストは、ジャーナリストとしての資質に疑問を持たれるはずです。 よそ見をしたタクシードライバーは、事故を起こせば免許取り消しです。

空気を読んだとか、雰囲気だとか、慣習だとか、先輩がとか、集団の御約束だとか、何の言い訳にもなりえません。国会議員という職に値するかどうかの判断において、政治資金規正法を守らないという事実だけで十分です。

ただ普通に、彼らは国会議員として不適格であるから、その職にこれ以上あってはならない、それだけです。不適格な人を、政治権力の代表に選んだ責任は、当然有権者にあります。

そうです。私達が選択を間違ったのです。だから、私達は彼らにその職を辞することを、有権者として要求し、辞職させ、私達の間違いをまず正す必要があります。

同じ間違いがおこらないように考えるべきなのは、不適格な議員が全て去った後です。政治資金規制法を見直すのも、本当に必要な金が必要な議員に向かうシステムを考えるのも、まず不適格な議員が辞職してからです。

法的に裁かれる裁かれない以前に、政治資金規正法さえ守れない不適格者を今のまま国会議員であり続けることを見逃している限り政治改革なんて不可能です。

不適格なのが明らかな議員が議員で有り続けれる国の政治に未来なんてありません。私達は有権者としての義務を果たしましょう不適格な議員を辞職させましょう。すべてそれからです。




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