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繰り返し見る夢

8年ほど前から似た内容の悪夢を繰り返し見ている。
原因はおそらく以前付き合っていたパートナーから受けた精神的DVである。
この症状がPTSD(心的外傷後ストレス障害)によるものだと2ヶ月前に知った。

PTSDと気づかなかった理由

小さい頃から夢はよく見る方だったと思う。
同じ内容の夢を繰り返し見たり、弟や親戚と同じ夢を見ていたり不思議な体験もしてきた。

大人になっても子どもの頃と変わらず夢の内容は起床後もよく覚えている。
「今日はこんな夢を見たよ」
朝起きてパートナーに話すとあまりの鮮明さに驚かれるほど覚えている。
(パートナーは夢を全然覚えていないタイプ)

そんなわけで、繰り返し悪夢を見てもそれがPTSDによるものだとは思わなかった。
「PTSDってフラッシュバックでパニックになったりするあれでしょ?」
といった程度の認識で、まさか自分に関係があるものだとは考えていなかった。

悪夢の内容と生活への影響

私が見る悪夢は経験したことの追体験だ。
夢の中で誰かに怒鳴られたり、機嫌を損ねないようにビクビクと顔色を伺っている。
どんなに夢の中の自分が努力したところで最終的には怒鳴られ無視される。
これが以前のパートナーだとまだダメージが少ない。
「あんなことがあったのだから夢を見たって仕方がない」と割り切れるのだ。
一番きついのは今のパートナーにこの行為をされる夢である。
あの人みたいに急に豹変したらどうしよう、いや、そんなわけがないと、起きてからも気が動転してしまう。
とてつもなく不安になって泣いてしまうこともある。

こんなことが1年に数回ある。
頻度は年を重ねるごとに少なくなっているが、ダメージは減らない。
夢を見た後はぐったりと疲れ、思い出したくもないのに過去のことをグダグダと考えてしまう。
気力も奪われ家事も仕事も億劫になるが、1週間ほどで自然と回復していく。

悪夢とPTSDの関係

そもそも悪夢とは、PTSDにおけるフラッシュバックの一つだ。
起きている時に鮮明に過去の体験を思い出すのがフラッシュバック、それが寝ている時に起こると悪夢となる。
自分の処理能力を上回るほどの衝撃的な記憶は、脳の中にその大きさのまま冷凍保存状態でしまいこまれる。
それがある時溶け出してフラッシュバックが起きると学んだ。

受診と診断結果

こんなことが8年続き、やっとPTSDではないかと気づき病院を受診した。
初めてのメンタルクリニック。
今現在とてつもなく不調というわけではないが、悪夢を繰り返し見て落ち込むことをなくせるのなら無くしたいと思い受診した。

幸いと言っていいのか、気づいたのが遅かったため精神状態は概ね自然回復しているようだった。
今の心の状態だとPTSDには当てはまらないとの診断結果だ。
これは今のパートナーに支えられ改善した部分が大きいのでとても感謝している。

ただし、繰り返し悪夢を見ることや、回避行動が見られることはPTSDと同じ症状のため投薬治療やカウンセリングを受けることで改善する可能性があると言われた。

治療方針

考えた結果投薬ではなくカウンセリングや曝露療法で改善をしていくことに決めた。
また、PTSDについて学ぶことや記憶の整理で改善が見られることもあると教わった。
PTSDに適したカウンセリングが受けられる施設をいくつか紹介してもらい、その中の一つに連絡して返事を待っている。

まとめ

どのような病気にも言えるが早期発見することで早い改善が見込める。
私は繰り返し見る悪夢がPTSDによるものだと気づくのが遅れた。
身体的な病気よりも精神的な病気の方が異常に気付きにくいのではないかと思う。
PTSDについて学んでいく中で、自分の体験を整理することが改善につながると知った。
今後少しずつ、自分の記憶を整理していこうと思う。

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