見出し画像

【9月の食旅】農村地帯の龍寿しで悶絶

新潟に移住した後、真っ先に行きたいと思っていた店のひとつ「龍寿し」。
八海山麓の農村地帯、海からも駅からも遠い場所にある寿司屋が改革に改革を重ねて唯一無二の寿司を作り出していると聞いていたので、とても楽しみにしていた。

せっかくなら飲みたい(というか寿司でノンアルは嫌)。
そして、絶対良い店だから誰かと一緒に行きたい…とタイミングを伺っていたら、飲み友から「明日新潟遊びに行くよー」と連絡をもらったので即!予約。
前日予約で申し訳なかったけど、タイミング良く空いていて良かった(ラスト2席に滑り込み)!

2022年9月15日(木)訪問
龍寿し
新潟県南魚沼市大崎1838-1

そんなこんなで向かった「龍寿し」。
職場と同じ市内ではあるけれど、店の最寄り駅(無人駅)五日町駅までは越後湯沢駅から約30分(420円)。
そこから店まではタクシーで約10分(1,700円くらい)。
もはや、ちょっとした旅。
六日町で長時間停車した後「踏切が故障しているので減速します」いうトラブルがありながらも(そんなことある!?)、少し遅れて到着。
店に手配してもらったタクシーに乗り込むと「電車とタクシー乗り継いでまで行く良い店なの?湯沢にも寿司屋はあるでしょ」と運転手のおじさん。
いやいや「行く価値ありますよ!(行ったことないから知らんけど)」。

辿り着いたのは本当に何もない農村地帯。
周りに飲食店はなく、住宅地にぽつんと「龍寿し」はあった。
改装される前は寿司居酒屋だったという様子はどこからも感じられず、農村地帯とは思えない洗練された空間に同行者は「俺、今、どこにいるんだろう…」と言っていた。確かに。

9名座れば満席になるコの字のカウンター。
こんな限られた席数の、こんな僻地の店で、隣の席に居たのはまさかの会社の先輩!笑
よく名古屋は狭いというけれど新潟も狭いのかもしれない…まぁ、その方は松本在住だけど。

そんなミラクルな出会いに驚きつつも、コースがスタート。
「龍寿し」のコースは昼も夜も11,000円、14,300円、16,500円の3種類。
いつもなら一番お高いコースを選ぶところだけど(ハシゴ酒してから向かう予定で)量が食べられるか心配だったので、真ん中のコースをチョイス(今思えば全然食べられた…真ん中のコースで出てこなかったのはスミイカの握りとウニ軍艦、多分)。
つまみが先にダダダーっと出て、握りを後半にダダダーっと出すスタイルが苦手なのだけど(お腹いっぱいになったところで寿司というのが勿体無いから)ここは違っていて、1品目から握りというのが良かった。

生キクラゲとトロの握り

しかも、大好物のトロに、これまた大好物のキクラゲ(しかも魚沼産の生!)を合わせた悶絶もの。
もう、この1品目から良い予感しかしない。
(お通し的に枝豆が先に出てきたけれどこれがまた旨い。新潟の枝豆は旨い)
18時から始まり20時まで続いたコースは、ざざっとこんな感じのラインナップ。

・枝豆
・生キクラゲとトロの握り
・ハモ(多分)の握り
・トロの握り
・コハダの握り
・ハモとゴボウのしんじょう
・タイ刺身
・トロ刺身
・キジハタの湯引き(多分)
・マグロと山菜を和えたもの
・ノドグロの塩焼き
・天恵菇とウニの握り
・いくらの握り
・トロと舞茸の握り
・カツオの握り
・なすの握り
・芋とタコと南蛮を合わせたスイーツみたいな一品
・糸ウリと中トロの巻物
・甘エビの握り
・にしばい貝にきゅうりの佃煮をのせた握り
・アナゴの握り

料理に合わせておまかせで出してもらったお酒は緑(純米吟醸)から始まり、八海山(純米大吟醸)、鶴齢(純米大吟醸)、高千代(純米大吟醸)、八海山(忘れたけど何か特別なやつって言ってた気がする)、イットキー(純米吟醸)の地酒6種類。

地酒がたくさん揃うのはやっぱ新潟だなーと思う

美味しいには変わりないけれど、トロやコハダの握りが普通に思えてしまうほど(すみません)先述した生キクラゲとトロの握りや、天恵菇とウニの握り、トロと舞茸の握り、糸ウリと中トロの巻物、そしてナスの握りが、もう最高!
この中のどれかひとつをもう一貫食べられるよと言われたら選べないくらいのトップ5。
でも旨みが大渋滞している天恵菇とウニの握りかな、いやアナゴのようにトロッととろけるナスかな…いや、やっぱり選べない。

天恵菇とウニの握り
ナスの握り

そんな好みドンピシャな握りを出してくれる店主の佐藤さんは、先代から店を受け継ぎ、売上げを確保するために若者向けに寿司居酒屋にリニューアルして失敗したりと四苦八苦の末、今のスタイルを創られた方。
詳しくはインタビュー動画を見るとわかりやすいかも。

紆余曲折ありつつも山に囲まれた南魚沼ならではの食材を使って、南魚沼ならではのお寿司を生み出してくれてありがとうー!!
山菜も大好物だから、次は春先に行きたいですー‼︎
本当は毎月でも行きたいけど!

ちなみに帰りは再びタクシーを呼び、20:46の電車に乗るべく五日町駅へ。
帰り道は暗いし、駅も無人だし、一人で行くのはやっぱり寂しいので、誰か一緒に行きましょう。
飲み友の皆様、待ってます(笑)

夜は一段と寂しい無人駅にいる酔っぱらい(この後、湯沢で3次会)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?