富山のポテチが美味い。
「富山のポテチ…?」
ジャガイモは富山の名産品ではないし、富山のポテチが有名なんて聞いたこともないよ!という方は多いはず。もしかすると、富山県に住んでいる方にとってもピンとこないタイトルかもしれません。
でも最近、富山のポテチが美味いんです。
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◎日本料理人が到達したポテチの極致
なんと、受注生産というポテトチップス「月乃破片」は、日本初の日本料理ポテトチップス。富山県魚津市にある料亭「海風亭」の料理長が、単なるスナックだったポテチを日本料理へと生まれ変わらせた商品なんです。
魚津産の新鮮な魚介類や国産じゃが芋、利尻昆布、かつお節、塩、醤油、オリーブオイル、鴨の脂などを使ったこだわり商品。無添加なのも嬉しいポイントです。ご注文を受けてから調理に入る受注生産なので、できたてをいただくことができますよ。
ラインナップは「プレーン」「夕月」「海月」の3種類。
「プレーン」はポテトチップスに鰹節をまぶしたシンプルなタイプ。
「夕月」は富山の春の風物詩である桜鱒(さくらます)と自家製からすみを使った贅沢な一品。桜鱒は漁獲量が減り、現在では高級食材となっています。
そして「海月」は富山湾の定置網漁で獲れる天然真鯛と、富山湾の宝石・白エビ、そして自家製このわたのコラボレーションを楽しめます。
日本料理のプロだからこそ、富山の食材だからこそ作り得たポテトチップスを、ぜひご賞味ください。
◎木彫刻職人が削った木屑で燻製ポテチ
富山県南砺市井波は、木彫刻のまちとして有名です。石畳の街並みを歩けば、いたる所から職人さんたちが木を削るノミの音が聞こえてきます。
職人さんたちが彫るのは、サクラやヒノキ、クリ。これらの木屑を燻製を作る際に利用し、それぞれの木の香りを楽しめる燻製料理にしたのがカフェバー「nomi」です。
ゲストハウスも併設されているこのカフェバーには、観光客の方から地元の方までが集い、語らいます。
このお店でいただける燻製にはポテトチップスだけでなく、チーズや卵、季節によっては里芋などもあります。盛り合わせをオーダーして、全種類試してみるのもオススメです。
同じく井波にあるショップ「季の実」のオンラインショップでは、燻製ポテトチップスのほか、彫刻家の方が彫った型で焼いたクッキーも販売されています。いずれも彫刻のまちならではの発想で面白いですよね。ぜひ、オンラインショップも覗いてみてください。
◎ラーメン好きにはたまらない「富山ブラックラーメン味」
「富山ブラック」をご存知ですか。醤油だけのスープが特徴のラーメンである富山ブラックは、「しょっぱさ」が売りです。歴史は古く、1955年ごろに肉体労働者のための塩分補給として、醤油を濃くしたスープのラーメンが富山に誕生し、2000年ごろに富山の名物として広く知られるようになりました。お客さんが白米を店に持ち込み、ラーメンをおかずに白米を食べるスタイルだったため、この「しょっぱさ」になったとか。
その「富山ブラック」の味をポテチにしたのが、富山県黒部市の南茂商事が作る「富山ブラックポテトチップス〜ご当地ラーメンがポテトチップスになりました〜」です。富山ブラック粉末を使用し、あの病みつきになるしょっぱさを再現しました。
しょっぱいのに、また食べたくなる…!あなたも、そんなマジックにかかってしまうかもしれません。
◎しろえびの旨味たっぷり!お土産の定番ポテチ
富山県のお土産店には必ずと言っていいほど置いてあるのが、「しろえびポテトチップス」。製造元はできたてポテトチップで有名な菊水堂(埼玉県)ですから、ポテチのプロが作ったポテチと言えるでしょう。
富山湾に生息する白えびの美味しさをポテチにするため、白えび粉末を配合し、白えびの甘みと旨味を生かした味付けとなっています。
テレビ朝日「ザワつく金曜日」のご当地ポテトチップス選手権にもノミネートしていた本商品。食べだすと止まらない一品です。
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富山のポテチに興味を持っていただけましたか?
特に前半でご紹介した2つのポテトチップスは、開発されたばかりで注目を集めています。これから、ポテチが富山の名物となるかもしれません。
なかなか富山へ行けない!という皆さんも、ぜひポテトチップスを通じて富山を感じてみてください。
また、富山の「食」についてはこちらの記事もあわせてお読みください。