留学一年目の9月

学校が始まった。まずは全校生徒がタテ割りの様な感じで学年関係なくグループに分けられる。新入生は毎年20人程度で名前が呼ばれたら前にネクタイやバッヂなどを取りに行く。私はたまたま赤だった。どうも入学したら卒業するまで変わらないらしい。ハリーポッター的な組み分けを想像してくれ。一体どうやって振り分けているのかは永遠の謎である。しかしこのグループはたまに開かれる球技大会(クィディッチを想像してくれ)にしか役に立たない。つまんな。謎校則は色々あり毎週月曜日は正装が義務付けられていたり寮に忘れ物をして取りに行く際は連絡をして学校の出入ログを書かなければいけなかったり。ロッカーに鍵をかけたり。(日本ではかけていなかった)非常に面倒くさい。寮や学校に入るのにも鍵がいるのはまぁ分かるがギリギリに起きて走って学校に行くというの出来なかった。そのおかげで5分前行動に磨きがかかったのでまぁ結果オーライ?そして何故か一週間が終わって現地の生徒と必死に交流して疲れ果てているのに寮生は1泊2日のキャンプだと。いや、アホやん???我々新入生は疲れているんだわ。知らない土地で英語で勉強し、交流するというのはいくら好き好んで留学を選んだ私だって嫌になる。外国人がやたらキャンプや動物園に留学生を連れて行くのは何故??もう動物園で喜ぶ年ではない。携帯は契約していないので手持ちのi phoneはWi-Fiがないと使えない。携帯依存世代にとっては最悪だ。キャンプ中は自分が時代の敗北者になった気分だった。日本の友達と連絡が取りたい。やっぱり海外で携帯がないのってツライ。旅行に行くとき父親がいつもルーターを借りていく理由が分かった。だがキャンプは楽しかった。寮のスタッフやお姉様方が優しかったのでボルダリングやPA的なやつの体験を積極的にやらせてもらえた。(日本の学校にあるやつやん、、と初見で思ったので他の生徒程おぉーとはならなかった)キャンプでは日本人はもちろんのこと中国人や南米から来ている子と新たに仲良くなることが出来て嬉しかった。なんだやっていけそうと思った。我ながらあっぱれ。そんな謎の達成感も束の間、次の週はギャン泣きする羽目になる。

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