一緒に居続けることは意思決定の連続のうえに成り立っている

あるマンガに、印象的な台詞があった。

ざっくり要約しちゃうと、

世界には素敵な子がたくさんいて、この先いろんな出会いがある。でも、僕は新しい人に出会うたびに君を選ぶし、君に選ばれ続けるようにがんばる。

といった趣旨のことばだった。

ああ、そうだよなあと思った。

これは、付き合い続けるってそういうことでしょ、という話だったけど、結婚してからも大して変わらないのでは、と思う。結婚は契約だから、一緒に生きていくという決意と、そのための努力が求められるとは思うんだけど。

いずれにせよ、一緒に居続けることは意思決定の連続のうえに成り立っている。でも意思決定しつづけることはエネルギーのいることだし、不安定な関係でもある。だから、多くの人は安定を求めて契約を結ぶのではないかな。契約って、普通は一定期間がきたら更新されていくものだけど、結婚は原則、無期限の契約だし。

愛は永遠に続くとは限らないことはみんな知っているはずなのに、なぜ無期限の契約なのか、なぜ結婚式では永遠の愛を誓うのかという問いも生まれてくる。これについては、永遠に相手を愛し続けようという意志を持つことが結婚においては大切だからではないかと私は解釈している。

だけどやっぱり、無期限の契約なんて無理があって、契約破棄になるケースも多い。だから、結局は選択の連続なのだ。

そう考えると、付き合ってるのに合コンにいくことや浮気は批判されがちだけど、本当にダメなことだろうか……?という疑問が湧いてくる。

個人的には、どうしても不安になるから、パートナーとなる人には一途であってほしいと思うけど、でも相手にも自分にも常に選択の権利があると思っている。

だから、選択の機会を奪うつもりはない。その選択の結果、自分を選んでくれたら嬉しいし、そうでなかったのなら、関係性を変えるのがいちばんだと思う。(頭ではそう考えていても辛くて苦しいのは変わらないと思うけど)

恋愛は、どちらかの意思を尊重すると、どちらが深く傷つくことにもなり得るので、本当に苦しく難しい問題だ。基本的に一対一の関係で、かつお互いに最上級の愛を求める関係性だからこそ、複雑で難しい。

当事者の価値観次第でベストな選択も変わる。関係性を変えないこと、一貫性を持つことを是とするのか、変化を受け止めることを是とするのかーー。そうした価値観を問い直し、すり合わせていくことが恋愛において必要なことかもしれない。

と、昨今の不倫報道や、それに伴う賛否両論の意見を眺めながら思う。



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