正しさから抜け出して
先日、夏休みの遠足として鎌倉へ出かけた。
以前から気になっていた神奈川県立近代美術館の葉山館にも立ち寄った。海が見えるスタイリッシュな美術館だ。
その日は「みえるもののむこう」という企画展をやっていた。作品のひとつに、旅先でのメモ書きの写真があった。読めるか読めないかくらいの走り書きのメモ。
作品解説には、「見返すと文章になっていない、だけどそこに当時の自分の心の状態が表れている」という趣旨のコメントがあった。
それを見て、「あぁそっか。“ちゃんとした”文章になっていなくても、それはそれで表現なんだ」と思った。
わたしは、あとから自分の文章を読み返すと、読みづらいところがあったり、文章としていまいちなところがあって、「下手な文章だなあ」といやな気持ちになる。
だけど、それはそれ。そのときの自分を表しているんだ、という捉え方もあるんだなあと学びになった。
花を買って生活に彩りを…