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「ジュラシック・ワールド」:僕らがつくる世界の運命

自分ひとりだったら絶対みにいかない作品。幼かった頃、テレビでジュラシックパークをみて以来、「とにかく怖い映画」という印象だけが脳裏に焼き付いていた。

その印象の通りで、人を食べる恐竜たちは迫力ありすぎて怖かった……。

あぁ、怖かった(涙)

これがいちばんの感想。(※字幕だったので3Dでも4Dでもありませんでした)

ただ、続きが気になるドキドキハラハラ感があって、総じておもしろかった。

* * *

この映画に登場するのは、恐竜たちの復活や開発に熱中する人間たち。

物語の世界で、お金儲けを目的として悪事を働く者は滅びていく。

だけど、お金儲けに目が眩み、みずからの力を過信して危険性を省みない人間の強欲さ、それだけが悪というほどシンプルなものではない。

人間のロマンや、ただただ自分の想いを実現したいという欲望、愛。これらも同じように危険を孕んでいるんだなあと感じた。

恐竜は人間が生み出した結果、制御不可能になるものの例えなのか、核やクローンの話が組み込まれていた。

なかでも、わたしが印象に残ったのは戦争のための兵器としての恐竜だった。

技術が発展し人工知能が戦争に利用されるようになった先に現れるのは、“兵器”を超えたまさに恐竜のような存在かもしれない。

この文章を書きながら考えていたのは、鑑賞していた映画の世界はあながち現実離れした物語の世界とは言えないかもしれない、ということ。

クローン、人工知能、兵器ーー。

恐竜の世界も思いのほかリアリティのある話に思えてきた……。

「ジュラシック・ワールドへようこそ」ということばが思い起こされる。

花を買って生活に彩りを…