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「名探偵コナン ゼロの執行人」:それぞれの正義

ひさ〜しぶりにコナン君をみました。複雑な登場人物の関係性とストーリー構成、そしてSFアクション映画並のド派手な演出で、名探偵コナンが大人にも愛される理由が分かりました。相変わらずコナン君かっこよかった…!安室さんも。

ハリウッドと似通っているのかは私には分かりませんが、ここに書いてあるとおり。

冒頭の「エッジ・オブ・オーシャン」の爆破に始まり、『ワイルド・スピード ICE BREAK』を彷彿とさせる車列の暴走、さらにモノレールの線路を激走していくカーアクションに、物理学的な違和感をぶっ飛ばして宇宙までも巻き込む壮大すぎるクライマックス。
ほとんど“何でもあり”に近いものをやるために、それ以外の部分を締めすぎるほど締めるという生真面目なスタンスが、どことなくここ数年のハリウッドの超大作映画と似通っていると感じられる。

コナン映画らしく(たぶん)、最後まで時限爆弾の爆発がじりじり迫るような緊張感がありながら、「え〜〜〜〜〜・・・!!!」と笑ってしまうような、「物理的にはありえない」アクションと、コナン君と安室さんのキザすぎるけど純粋にかっこいい感じが好きです。

コナン君に「安室さんは恋人いるんですか?」と尋ねられて、「僕の恋人は日本社会です」と応えるキザさ。忘れられません。

ストーリーについては、警察と検察と裁判所などの関係性が分かっていないといまいち理解しきれないほどの複雑さでした。

「The・悪人」が出てこなくて、それも個人的には評価の高い部分です。

「協力者」「権力」といったキーワードと並んで、それぞれの「正義」が強調されていて、面白かったなと。

ぶっ飛んでいるところがありながらも、最後にきょうこさんが泣いて去るなど、すべてがハッピーでを終わらないところなどもリアリティがあって良いなと思いました。

さすが、これだけ長く愛されている作品です。

ちなみに、私の友人は、「オープニングのかっこよさ」と「オープニングの登場人物の説明アレンジが毎回ちょっとずつ異なるところ」と「毎回2名ほどが声優体験できる部分があってそれを見つけること」がおもしろいと言っていました。

なるほど、と思いました。

確かに、オープニングのタイトル「ゼロの執行人」が出てくるところが凝っていてかっこいいし、工藤新一からコナン君になる説明って難しそうだけれど、名探偵コナンを知らない人でも理解できる秀逸かつ洗練された説明が入っているのです。

そうした細部へのこだわりと洗練されたストーリー、迫力のあるアクションを併せもつ作品で、名探偵コナン映画を見直しました。

安室さんの設定も気になるところたくさんです。





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