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「コロナ」騒ぎと「カレー」

新型コロナウィルスの騒ぎが続いています。武漢からチャーター機で帰国した人の中には家に帰してもらえない軟禁状態に置かれたことにたいして「人権侵害だ!」と怒りを顕にし、中には勝手に帰っちゃう人もいたし、急なクレーム対応を迫られたエリート官僚が自殺しちゃったり、大型クルーズ船の大量の乗客乗員が下船させてもらえず、こともあろうに軽装備で乗り込んだ検疫官がうっかり感染しちゃったり、アジア中の名だたる港が受け入れを拒否した客船をカンボジアが受け入れてフンセン首相が一気に株を上げるとか、和歌山の湯浅では外科医の感染がわかって新たな入院受け入れも退院もできなくなっちゃったり…まぁいろんなことが起きています。で、アウトブレイクがスタートした武漢では一体どんな様子なのかというと、そこはほら、中国のことですから、「なんとかやってます」という政府の発表とは別に、「政府の発表は信じちゃダメ」という民間人からの情報もあって、一体何を信じたらいいのかよくわかりません。

とりあえずはっきりしているのは、ペストや天然痘、エボラ出血熱のように感染力や致死率の高い病気ではない…ということかなぁ。
(追記:感染力はなかなかのものだということが、中国から出て、ヨーロッパに到達して、イタリアやスペイン、フランスなどの状況を見るとわかってきました。人口の60〜70%の人が不顕性感染を含め、感染して抗体を持つようになるまで、この感染拡大は終わらないだろうという見通しも立っています。あとは、ハイリスクの人をいかに守るか、重症化した人や、普段でも事故や病気で高度医療を必要とする人への医療の質をどう維持するかがイシューになることでしょう。3月15日)

「ことかなぁ。」とぼやかしたのは、感染者を母数として、そのうちの死んだ人の数が致死率になるわけなんだけど、母数のカウントの仕方によって致死率って変わります。感染者の多くが重症者の場合と、ちょっとした発熱で検査をしたら陽性だった人もきっちり感染者として母数に含んだ場合とでは、随分違ってくるんだろうと思います。武漢は前者で他の地域は後者のカウントの仕方なのでは、というのが感染症の専門家の意見。

それを踏まえて…こういうアクシデントが起きると災害でも病気でも「陰謀論」がムクムクと出てきます。「コロナウィルスの遺伝子配列を見ると明らかに人工的に手を加えた痕跡がある」というようなもので、だからこれは「開発中の生物兵器が漏れたのだ」とか「春節に合わせて世界中に拡散するように蒔かれたのだ」というような。東日本大震災も「人工地震である」という説があって、誰が何の目的でということも含め確信を持って語る人、信じる人、共におられます。

ワクチンがどーの、食べ物の安全がどーのと言っている割にわたしは、陰謀論を信じている人にとって、どうもノーテンキに見えるらしく、たまに「こういう説があるのはご存知ですか?!」というご指摘のようなメッセージが来ます。知らないわけじゃないんです。周辺情報も拾っていたら自然に目につくので、たぶんテレビと新聞を情報源にしている人よりはよく知っているつもりです。ただ、情報の取り扱い方法が違うからノーテンキに見えるんだろうと思うのです。

冒頭段落の末尾で「いったい何を信じたらいいのかよくわかりません」と書きました。書きはしましたが、わたくし実は今までも、そしてこれからも、何も信じません。情報そのものを信じるかどうか以前に、その情報を発信している人or機関が「信頼できるかどうか」が大切だと思います。注目を集めるためにだったり、人をコントロールするための情報をこれまでに多く発していれば、そこで篩からこぼれ落ちます。つぎに発信している人or機関の「思惑」が透けて見える情報もジャンクファイルとしてゴミ箱行き。そんなふうにフィルタリングした上で、残った情報を脳の記憶やPCのメモリにファイリングしていくのですが、ここでもまた分類があります。「保留」「参考」「採用」の3つです。宗教も含め(キリスト教徒ですが)「信じる」というファイル自体がありません。もちろんどのファイルもアップデートし続けます。

「保留」にファイリングされているのがいわゆる「陰謀論」由来の情報です。これらの情報の真贋はわたしには検証のしようがありません。ですが身の危険を賭してまで確信を持っていい続けている人がいて、それを妄想として片付けてしまうことはしたくないのです。わたしが軸足を置いている現実世界に陰謀を企む人や機関が「ない」からといって、「ある」という世界に軸足を置いている人の世界を否定できません。なので「保留」。人に対しての第一印象がマズいときもいったん「保留」にします。

「参考」には自分は門外漢だけれども、関心を持っているとか、知見を広げるために収集した情報が主にファイリングされています。たとえば西洋医学で使われている薬や治療法、法律関連の情報(動物愛護法や虐待防止法、DV防止法、刑法上の性犯罪の扱いなどなど)や、その他諸々のサイエンス情報、環境関連情報。そしてアップデートされた情報を採用したために古くなった情報もここにファイリングされています。

「採用」のファイルにはわたしの言動を決定づけるものが収められていて、「参考」にあるものはここと往ったり来たりすることがあります。他のふたつのファイルとの大きな違いは「情報源」。自分の身体感覚を情報源としたものは自動的にここに収められます。たとえば…化学肥料で育った温州みかん、もも、いちごをわたしは食べることができません。うっかり口にして飲み込もうとすると喉が押し返してきて目を白黒させて席を立つはめになります。なので、これは「カラダが要らないと言っている」というカラダ発の情報として採用する他ありません。最初は感じ悪いしめんどうなので困りましたが、「参考」のファイルの中にその反応の理由と見られる情報があり「なるほど」と合点がいきました。「マスクは風邪の予防に有効か?」というのはいろんな方がいろんなデータや経験に基づいておっしゃっていて、参考ファイルには各論収めさせていただいていますが、「採用」のファイルにあるのは「マスクは粘膜の乾燥を防ぐ」というわたしのカラダが教えてくれた情報。なので咳がでるとき、空気が乾燥しすぎているとき、鼻がつまってしまって寝ている間に口呼吸になる可能性があるときにはマスクを使いますが、それ以外で積極的にマスクを使うことはありません。セラピーのときの触れ方も多くは感覚が教えてくれたもので、理論ありきのものは…今、ないかも(アップデートした際に「参考」ファイルに移動したから)。あと、最新の解剖学的情報とか、セラピーやセッションで実践に役立つ情報はここにあってどんどん更新しています。外からの情報の場合、どんなものを採用しているのかという指標は無いわけではなくて、「ベロボディアの輪」に出てくる5つの条件【真理にかなっているかどうか、美しいかどうか、健康、幸福、光をもたらすかどうか】に基づいて考慮するようにしています。何が真理かというのも議論が分かれるところだとは思いますが、「今だけ、ここだけ、自分だけ」というものが真理とはいえないということだけははっきりしていると考えます。

あと、何かや誰かを悪者にしたり、排除するような行動に繫がりそうな情報は基本的に「採用」しません。敵が増えたり、不安感が増すような情報は「保留」もしくは「ゴミ箱」行きです。明らかに害になるものを避けるための情報は「参考」にしまいす。有機水銀、放射性物質、のような排出しにくく地雷的なお荷物になりかねないもの、ホルマリンやグリホサートみたいな発がん性物質とか、要りません。何に入ってるか知らないと避けられないのでそういう情報は大切にファイリングします。

ということで、コロナウィルス関連の情報がひろの脳にどのようにファイリングされているのかというと
保留:陰謀論関連
参考:報道各社の情報(共同、時事、AFP、新華社、UP、ロイターなど)と、国立感染症研究所の情報、Youtubeなどで配信される現地(の人と思われる方)の情報
採用:カレー

はい、今日から熊本に出張だもんで、目下新幹線で移動中でございます。新大阪発の新幹線ですので、関空に着いて乗り継いでいる帰国した人や訪問者もおられるかと思います。マスクはしてません。なぜなら粘膜の乾きを感じないからです。でも、今朝、カレーは食べました。昨夜の残りですけれども、朝からカレー。武漢在住のインド人にはほとんど発症者がいないという噂があるからです。この情報の真贋はともかく、これをまことしやかに吹聴することで得する人って誰なんだろう?わからん。でも、スパイスたっぷりのインドカレーには薬効のあるスパイスはいろいろ含まれるわけで、少なくとも、のど飴を必死に舐めて口内炎になるよりはカレーの頻度を上げたほうが良かろう。そして移動中や移動先での空気を選べない以上、あとは運にまかせるしかないわけで、そのなかで「害にならない&お金もかからない&誰も不愉快にならない&なんとなく効きそうで安心できる」方法として採用したのが「カレー」。単純にカレー好きだし。手洗いうがいなどはべつにコロナウィルスやインフルエンザでなくとも、衛生は大切なことなので、必要に応じてやってますから改めて気をつけるほどでもないかと思います。やっつけるとか、避ける予防方法もいろいろあるかと思うのですが、いまのところどれくらい広がるのかわかんないし、どれくらい警戒すべきなのか国が混乱してるみたいだし(オリンピックも控えてますしね)、…見えない敵を警戒するより、自分が健康で元氣に過ごすことに集中する! これで行こうと思った次第です。


ではまた


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