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変わらない当たり前のこと

自宅から歩いて二十五分程度の場所に
こじんまりとしたお気に入りの神社がある

最近はそこへ自力で通える回数が増えてきた

今の場所へ住み始めた頃は
筋痛性脳脊髄炎(通称慢性疲労症候群ME/CFS)が酷くて
一週間に一度 近所のお店へ車で買い出しにいくことすら
必死にならないとできなかった

家事さえままならない日も多く
殆どを横になって過ごしていて
誰にも会わないせいか
今私が生きていることを知っている人は
誰もいないのではないかと思っていた

二週間ぶりに家の外に出てみれば
空気も季節もすっかり変わって
世界に置いて行かれているような
孤独感をよく味わった

ここまで来るのに気が遠くなるような
八年という歳月を要したけれど
確実に快くなってきているし

季節の巡る速さにようやく少し
追いつけるようになったと思う
 
 
だけど今思えば
そうやって無理に世界の速さに付いていくことに
必死にならなくても良かったのかもしれない

 
私は自分を知るためのツールとして四柱推命が大好きで
よく参考にしているのだけれど

私の十干の性質は「辛(かのと)=宝石」で
十種類の自然の中で唯一「変化しないもの」だ

周りばかりが変わり巡っていくことに
焦りや不安を覚えることもあるけれど

歩いて外に出て陽の光を浴び
身体に青空が染み込む喜びや
歩けることの幸せ

何もできなくとも ダメだと言われようとも
どんな自分にも変わらず祝福するように花は咲き
心臓が動き 息が命を繋いでくれること

どれだけ自然たちから絶えることない愛を
いつでも溢れんばかりに
注がれているのかということ

自分や大切な人と仲違いするのは悲しくて
誰ともわかりあえることはないけれど
その孤独を知っているからこそ
大切にしたい 愛したいと心から願えること

他愛のないことで笑い合えることが
愛おしいということ

そういった平凡で
だけどいつの時代も変わらない
当たり前で大切なことを味わいながら

それがどんなに輝いて美しくて尊いのかを
感じて伝えることが
自分の才能なのかもしれない

なら周りのように動けなくても
それで何の問題もきっとなかったんだ



周りの為にたくさん動ける人が羨ましかった

だけど私は動けなくても
自分の今感じられることに集中して
それを放つことで
誰かの小さな幸福のきっかけに
なれる”性質”なのかもしれない

どっちが良い悪いもなく
ただの自分を愛せる性質が
それぞれある、というだけだ


ずっと自分という存在が掴めなかったけれど
ようやく形を見出したような気がする

四柱推命で見る私は
普通ではない星で溢れているけれど
一番の中心になる場所に

誠実で真面目だけれど
地味で急激な変化を好まない
「正財」という星がある

この星々の組み合わせで現れる性質を
なかなか自身で掴めなかったのだけれど

自分や人、自然との繋がりの中で
平凡だけれど当たり前で変わらない大切さを
丁寧に拾い集めて感じていきながら

それらを伝える形が
きっと型破りなのだろうなと
初めて「これだ」と思える自分の在り方の形を
掴めたような気がした

先日の5月8日(水)牡牛座新月に実施した
あなたの物語に出会う森リトリート「モリノムスヒ」を経て
脱皮のような 自分の型にストンとハマるような
そんな出来事や気付きがどんどん起こっている

次回はモリノムスヒの体験レポートを
お伝えしようと思います。


ゆきこ

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