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2021/1/20-21(木)応援タオルを向正面で掲げることについて


昨日の続き。

力士名の入った応援タオル。向正面に座ってあれを掲げる人たちがだいっきらいです。応援タオル自体はいいの。私も一つはほしいもん。2階席あたりで掲げてる人たちも別に。カメラは面白がって抜くけどそれくらいは。

私がいやなのは、必ずテレビに映りこむ席で特定の力士だけを応援するという、その行為です。

相撲って1対1の勝負なんです。相手がいなければそもそも対戦が成り立たないし、一人が勝者になれば一人は必ず敗者になります。勝負とは残酷なもの。相手の負けあっての己の勝ち、だからお相撲さんの多くは勝っても喜びを表に出しません。今は時代が変わってしまったようで「素直に喜んで何が悪い」「喜怒哀楽を出してもらったほうが面白い」みたいな風潮がありますけどね。私はこれも嫌い。

私もそうなんですが、推したったひとりを固定して応援する大相撲ファンってあまりいないのではと思っています。推し力士は何人もいるのが普通だし、普段は推してなくてもとびぬけて調子のいい力士がいれば、分け隔てなくいいぞいいぞ頑張れとなる、そんな気さくな人たちが多い印象です。一番一番の相撲にこめられたものの面白さに魅了されている人たちであり、当然ながら全身全霊こめて熱戦を日々繰り広げてくれる力士たちを、好きの度合いに多少の強弱はあれど、すべて応援するに決まってるじゃないですか。

だから嫌なんですよ、一方だけ「あからさまに」応援するの。しかも向正面という、いやでも目に入ってしまう席にいる人たちがそれをやるのが。

もうお亡くなりになりましたがかつて向正面にいた目立ちたがり屋のお爺様。扇を振り回しているだけならまだ我慢できましたけど、気づくと人気力士の名前を印刷した紙を周囲の客に配って大勢で掲げるようになり、唖然としました(確証はないですが状況的にこの方だと)。応援というものをあそこまで己に都合よくはき違えていた人を私は他に知りません。


武者修行中です。皆様に面白く読んでいただけるような読み物をめざしてがんばります。