見出し画像

2021/5/19-20(木)言い訳という悪魔


昨日の続き。

日本人は、言い訳をする人たちを本能的に嫌う傾向にあるように思います。私自身もそうですし、周りの人たち、ネット等の反応を見ていてもそう思います。

ああ、いざという時に裏切るなこの人は、ということを直感的に察するのでしょう。

才能の高さではまったく引けを取らずいずれも素晴らしかったのに一方の選手は業績のわりには支持を得られずもう一方の選手は高みへと高みへと昇りつめ引退後の今もなお高い評価と人気を保ち続けているという例が女子フィギュアにもあります。そうそう真央ちゃんもやせ我慢の人でしたね。

理由さえ見つかれば、人ってどんなことでも正当化できてしまうんです。

たとえば。

昨日の取組でケガをしたので今日は変化して勝ちました、けど仕方なかったんです、今日一日無理しないことで、明日以降につながるはずですから。

なんてのもあるかもしれません。

だめだとはわかっているんですが、勝ちたい気持ちが強すぎてついつい反射的に変化してしまうんです、反省しています。

とかね。

やせ我慢のできない人たちというのは、つまりもっともらしい言い訳で常にダメな自分を正当化する人たちというのは、「理由さえあれば平気で前言撤回できる」人たちでもあります。彼らが口ではどれほど崇高な目標を掲げていたとて、その時々の個人的な都合でそんなものは簡単になかったことにされるし、そのくせ目標をひっこめることもしません。する必要がないからね。次こそちゃんとしますって言ってりゃ納得してくれる人が愚かにもいるんだもんね。

そんな人たちを応援する気になれますか、と。

豪栄道が、そりゃ弱い時期もありましたけれど、それでも多くの根強い支持を保ち続けてきたのは、大関が弱音を吐くことなく、厳しい批判にも黙って耐えて戦ってきたのを私たちファンはずっと見てきたからです。

弱い力士を否定などしません。心が弱い力士に愛想を尽かすだけなのです。


武者修行中です。皆様に面白く読んでいただけるような読み物をめざしてがんばります。