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濃度は奥行きを与えてくれる(序章)

濃度はプリントに立体感を与える上で、とても重要な役割を担っています。


デジタルカメラ全盛期の現在は、おそらくほとんどの方が自身の作品をディスプレイ上で見ているかと思います。
バックライトに照らされたモニターは抜け感やコントラストが良い感じに映し出されていることでしょう。
ですが、プリントにしてみるとベッタリと奥行きのないものになってしまうことがあると思います。

その時に活躍するのが濃度です。

画家のレンブラントは、パースと濃度を巧みに駆使することによって作品に奥行き感を与えていました。簡単に言えば、手前は濃く、主体は明るく、といった方法です。
まさにプリントにおいてもこの方法が有効で、主体が明るければ鑑賞者の目を導くこともできますし、なによりも作品自体にメリハリがついて立体感が生まれます。

濃度の章は全体と主体のバランス、主体の細部、補足のテクニックの3項目に分けて、実例を混ぜながらご紹介します。

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