世界はまだまだ面白い!#139 選挙演説
先日行われたアメリカの大統領選前のテレビ討論会は、相手への非難応酬で、観るに堪えないものがありました。また、今月7日に予定されている東京都知事「選挙演説」でも、候補者の中には、現都知事への非難に凄まじいものがあります。これも、観ていて、非常に不愉快です。
何故、人は他人を非難するのでしょうか?アルフレッド・アドラーというオーストリアの著名な精神科医、心理学者が明快に説明しています。曰く、自分自身が他人より劣っているという「劣等感」から、他人を意図的に貶める事で、相対的に、自分が優越であると感じる事で、一時的にでも劣等感を緩和させるというのが、他人を非難する根源だと説いています。アメリカ大統領選でも都知事選でも、その通りですね。
自分が何をしたいのか、何が出来るのかを、懇切丁寧に訴える事は、重要だと思いますが、他人を非難してはいけません。すべてに通じる事です。自分の価値を上げる、決して他人の価値を下げないというのが、大切です。一人一人が、注意すれば、世の中のいろんな問題が無くなると思います。