自分の置かれている状況に感謝
自分の置かれている状況を客観視するためには、人の話をたくさん聞くべきだと思います。それにより私は感謝の気持ちが湧いてきました。
私が昨日ボランティアをしていた時に聞いた話ですが、とある知人の女性が転職活動をしているそうですのでお話をお伺いしました。
その方(以下Aさん)はずっと医療事務で働かれているのですが、壮絶な体験をされていました。20歳の頃から15年ほどそこの病院で働かれていたそうですが、過去にはいやがらせで重要な書類を扱う仕事から受付に回され、やめさせられそうになったこともあるそうです。
Aさんはそれすらも乗り越え、医療従事者としての誇りを胸に他の医療事務の方と協力して苦難を乗り越えてきたそうです。
しかし、その矢先人件費削減のためその病院では彼女を含め事務員50人がリストラされることになったそうです。その後さらに安く使える人材を雇用したそうで、現在彼女は引き継ぎ作業に勤しんでいます。
新しく雇われた人たちは人数が少なく、これからは更に苦しい業務になることが予想されるそうです。それだけに仕事を奪われながらも新しい人たちに仕事を教えなければならない彼女の心境はぐちゃぐちゃのようでした。
しかしAさんは本当に強いです。このような目に遭っても医療事務はやりたがる人が少なく人の為になる仕事だからと転職先も同じ業種にするそうです。
私は日大通信で教員免許取得のための授業を受けているとき、医療従事者の方にたくさん会いました。彼らは勤勉で社会貢献意識が高い方が多く、とても尊敬ができます。
そして、そんな素晴らしい方々に他業種への転職を考えさせてしまう日本の医療業界は問題だと思います。話に聞く限りお医者様でも時給1000円換算になることがあるそうです(額面上の給料は高いが労働時間が長すぎるため)。
今回のお話を聞いて日本人に対する考え方が変わりました。私も自分がブラック企業に勤めていたと思っていたのですが、考えてみると残業代が出ていたので大したことありませんでした。
最近南米の友人の話を聞くことが多かったため、日本は安全なだけでみな幸福だと思っていましたが、Aさんのお話を聞いてそうでないことを痛感しました。
確かにこの状況では日本の子供たちが将来に希望を持ちづらい現状も理解ができます。ですから私は子供たちの将来の選択肢を少しでも増やすため、英語を楽しく教えられる先生になるための勉強を頑張ります。