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喫煙と糖尿病の関係について

こんにちは。玉谷クリニックです。

最近は町中でたばこを吸う場所を見つけるのが大変になるぐらい、
禁煙・分煙の考えが広がってきました。
特に健康面では、がんやぜんそく・肺炎といった、特に呼吸器に関して悪い影響があることは広く知られるようになりましたね。
しかし、影響はそれだけにとどまりません。
当院は生活習慣病に力を入れているクリニックとして「喫煙と糖尿病の関係」についてお知らせいたします。

大切な体の健康について、喫煙と糖尿病との影響を考えてみませんか?

たかがタバコ1本と侮ってはいけません


喫煙は糖尿病になるリスクが上がる


実はたばこを吸うと、糖尿病にかかりやすいことが国内外の多くの研究によって明らかにされています。
数値にしてなんと1.4倍! 
また喫煙本数が多いほど糖尿病になりやすいこともわかっています。

 喫煙によって糖尿病になりやすい理由は2つの作用が関係していると考えられています。
1つは「交感神経を刺激して血糖を上昇させる」こと、もう1つは「体内のインスリンの働きを妨げる」ということです。
これらの作用には、たばこに含まれる「ニコチン」という物質が影響しています。

中には禁煙によるストレスのために体重が増加してしまい、血糖のコントロールができなくなってしまうというかたもおられます。
ストレスなく血糖コントロールを続けるために、喫煙を続けたい、というお考えですね。


しかし、禁煙によるからだ全体の健康改善効果は、体重増加による血糖上昇の問題をはるかに上回ります。
体重増加を防ぐために、禁煙外来の受診とあわせて管理栄養士による食事指導を受けるのもいいでしょう。

また仮に禁煙後に体重が増加しても、心筋梗塞や脳卒中のリスクは喫煙時よりも半減することが明らかになっています。

出来るだけ早く禁煙を始めることが大切です。


糖尿病の人の禁煙について


 喫煙によって糖尿病になりやすくなる、ということはお分かりいただけたでしょうか?
では、いま現在糖尿病の治療中のかたの場合を見ていきましょう。

 現在糖尿病があって、おタバコを吸っているかたが禁煙をするとHbA1cが下がり、血糖コントロールを改善する最大の効果を得られるという研究も発表されています。
特にインスリン治療をされている患者様は、禁煙によって治療に使っているインスリン量を減らすことができるという報告もあります。


世界禁煙デーについて

今年はもう終了してしまいましたが、世界保健機関(WHO)では「世界禁煙デー」を5月31日と定めています。
また厚生労働省では、この禁煙デーに始まる1週間(5/31~6/6)を禁煙週間としています。
テーマは「たばこの健康影響を知ろう! ~若者への健康影響について~」
毎年、禁煙と受動喫煙防止の普及・啓発を積極的に活動しているのです。


さいごに


「禁煙のメリットはわかっていても、意識が続かない……」
そんなお声は少なくありません。
その思いをたった1人で抱えるのではなく、ぜひ医療機関にご相談ください。
いま一度、ご自身の体をいたわる思いで考えてみませんか?


ひとりで悩まないでくださいね

もちろん、玉谷クリニックでも【禁煙外来】がございます。禁煙について、お悩みやご不安などお気軽にご相談ください。


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